自由研究のアンケートは、調べたいことを1つに決め、「答えやすく、比べやすい質問」を作るのがポイントです。質問を作ったら、回答を集め、人数や割合を表・グラフにまとめ、結果から分かったことと考えたことを書きます。
自由研究のアンケートはテーマを1つに絞って作る
最初に、「何を知りたいのか」を1文で決めます。テーマが広すぎると質問やまとめ方がばらばらになるため、身近で比べやすい内容にすると進めやすくなります。
テーマの例
- 小学生が好きな給食のメニューは何か
- 家でどのくらい本を読む人が多いか
- 夏休みに一番楽しみにしていることは何か
- 朝ごはんでよく食べるものは何か
- 雨の日にどんな遊びをする人が多いか
- 学校から帰った後に最初にすることは何か
たとえば、「小学生の好きなもの」では広すぎます。「クラスの人が好きな給食のメニュー」のように、対象と調べる内容を具体的にすると、質問を作りやすくなります。
質問は「答えを比べやすい形」にする
アンケートの質問は、回答した人によって意味が変わらないようにします。選択肢を用意する質問を中心にすると、あとで人数を数えたり、グラフにしたりしやすくなります。
質問文を作るときのポイント
- 1つの質問で、1つのことだけを聞く
- 短く、分かりやすい言葉を使う
- 答えを誘導する言い方を避ける
- 選択肢を重ならないようにする
- 答えたくない人が無理に答えなくてもよい内容にする
たとえば、「朝ごはんはパンとごはんのどちらが好きで、毎日食べますか?」は、好みと食べる頻度を一度に聞いています。次のように分けると、結果を整理しやすくなります。
- 朝ごはんでよく食べるものは何ですか?
- 朝ごはんを毎日食べますか?
答えを誘導しない質問にする
「みんなが好きな人気の給食は何ですか?」と聞くと、「人気」という言葉に影響されることがあります。「好きな給食のメニューは何ですか?」のように、できるだけ公平な聞き方にしましょう。
「カレーが好きですか?」だけでは、「はい」と答えやすくなる場合があります。選択肢を用意するなら、次のようにします。
- カレー
- からあげ
- めん類
- サラダ
- その他
小学生向けアンケートの質問例
質問は多すぎると回答する人が疲れてしまいます。自由研究のテーマに必要な質問を、3問から5問ほどに絞るとまとめやすくなります。
テーマが「好きな給食」の場合
- 好きな給食のメニューは何ですか?
- そのメニューを選んだ理由は何ですか?
- 給食を楽しみにしていますか?
1問目は選択式、2問目は短い自由回答、3問目は「とても楽しみ・少し楽しみ・あまり楽しみではない」などの選択式にできます。
テーマが「読書の時間」の場合
- 1週間に本を何冊くらい読みますか?
- 一番好きな本の種類は何ですか?
- 本を読むのはいつが多いですか?
「0冊」「1冊」「2冊」「3冊以上」のように区切ると、冊数を細かく書きたくない人も答えやすくなります。
テーマが「雨の日の過ごし方」の場合
- 雨の日に家で何をして過ごすことが多いですか?
- 雨の日でも外で遊ぶことはありますか?
- 雨の日に困ることは何ですか?
自由回答を入れる場合は、「理由を書いてください」ではなく、「理由があれば書いてください」とすると、答えたい人だけが書けます。
アンケートの選択肢と自由回答の使い分け
選択肢がある質問は人数を数えやすく、自由回答は回答した人の詳しい考えを知りやすいという違いがあります。どちらか一方だけでなく、テーマに合わせて組み合わせましょう。
| 質問の形式 | 向いている調べ方 | まとめる方法 |
|---|---|---|
| 選択式 | 人数や人気を比べる | 棒グラフ、円グラフ、表 |
| 二択 | 2つの答えを比べる | 表、棒グラフ |
| 段階式 | 気持ちや頻度の強さを比べる | 棒グラフ |
| 自由回答 | 理由や意見を知る | 似た答えを分類して紹介 |
選択肢には「その他」を入れておくと、用意した選択肢に当てはまらない人も答えられます。複数の答えを選んでもよい場合は、「いくつ選んでもよい」と質問の近くに書いてください。
アンケートを実施する手順
質問を作ったら、次の順番でアンケートを行います。
- 調べるテーマを決める。「誰の、何を調べるか」を1文で書きます。
- 質問と選択肢を作る。質問がテーマに必要か、答えにくい内容でないかを確認します。
- 少人数で試す。家族などに答えてもらい、意味が分かりにくい質問や選択肢がないかを直します。
- 回答を集める。誰に答えてもらうかを決め、同じ説明でお願いしましょう。
- 回答を数える。選択肢ごとに正の字を書き、合計人数を出します。
- 表やグラフにする。項目名、人数、必要なら割合を記入します。
- 結果から分かったことを書く。一番多かった答えや、予想と違った点を説明します。
アンケートをお願いするときは、「自由研究に使います」「答えたくない質問は答えなくても大丈夫です」と伝えます。学校のクラスなどで実施する場合は、先生や保護者に相談し、個人が特定される名前や住所などは集めないようにしましょう。
回答を表やグラフにまとめる方法
まず、選択肢ごとの人数を数えます。たとえば、20人に「好きな給食」を聞いて、カレー8人、からあげ6人、めん類4人、その他2人だった場合は、次のように表にできます。
| 給食のメニュー | 人数 |
|---|---|
| カレー | 8人 |
| からあげ | 6人 |
| めん類 | 4人 |
| その他 | 2人 |
| 合計 | 20人 |
人数を比べたいときは棒グラフが向いています。全体に対する割合を見せたいときは円グラフも使えますが、項目数が多い場合は棒グラフのほうが違いを読み取りやすいことがあります。
割合を計算する方法
割合を出すときは、次の計算をします。
割合(%)=その答えの人数 ÷ 回答した人数 × 100
たとえば、20人中8人がカレーを選んだ場合は、8 ÷ 20 × 100 = 40で、割合は40%です。計算した割合の合計が、四捨五入のために100%と少しずれることもあります。
結果から「分かったこと」と「考えたこと」を書く
まとめでは、数字を並べるだけでなく、結果から何が分かったのかを書きます。ただし、少ない人数の結果だけで、すべての小学生に当てはまると決めつけないことが大切です。
書き方の例
20人に聞いたところ、好きな給食はカレーが8人で一番多く、全体の40%でした。からあげは6人、めん類は4人、その他は2人でした。
カレーを選んだ人が一番多かったことから、このグループではカレーが人気だと分かりました。理由には「家でも食べるから」「好きな具が入っているから」などがありました。
ただし、今回は20人へのアンケートなので、学校全体やすべての小学生が同じ結果になるとは限りません。回答した人数や対象を明記すると、結果を正しく伝えられます。
失敗しやすいアンケートの作り方
次のようなアンケートは、結果を比べにくくなることがあります。
- 質問が多すぎて、回答する人が疲れる
- 「好きな食べ物と、よく食べる食べ物は何ですか?」のように、1つの質問で複数のことを聞く
- 「その他」や「どちらでもない」など、当てはまらない人の選択肢がない
- 「一番好きなものを3つ選んでください」のように、選ぶ数が分かりにくい
- 回答した人の名前を必要以上に集める
- 自分の予想と違う結果を都合よく変える
アンケートを集計した後に答えを変更するのは避け、間違いが見つかった場合は、どこを直したのか分かるようにします。回答数とグラフの合計が合っているかも確認しましょう。
自由研究のアンケートを見やすく仕上げる構成
模造紙やノート、レポートにまとめるときは、次の順番にすると内容が伝わりやすくなります。
- 題名:何について調べたかを書く
- 調べようと思った理由:疑問に思ったきっかけを書く
- 予想:調べる前に考えたことを書く
- 調べ方:誰に、何人に、どんな質問をしたかを書く
- 結果:集計表やグラフを載せる
- 分かったこと:一番多かった答えや特徴を書く
- 考察:なぜその結果になったのか、自分の考えを書く
- 反省や次に調べたいこと:調査の限界や新しい疑問を書く
最初に行うことは、「誰に、何を聞いて、何を比べたいのか」を1文にすることです。その文をもとに質問を3問から5問ほど作り、回答人数と集計方法を記録しておけば、結果を正確にまとめやすくなります。







