自由研究で食品ロスを調査するなら、家庭や学校で捨てられた食品を一定期間記録し、何が、どれくらい、なぜ捨てられたのかを整理します。調査期間や食品の分類をそろえ、重さや個数を記録すると、感想ではなくデータにもとづく研究にできます。
食品ロスの調査で決めること
最初に、調査の目的と条件を決めます。目的があいまいだと、記録する項目が途中で変わってしまうためです。
- 調査する場所:自宅、学校、地域の飲食店など
- 調査する期間:例として7日間
- 調査する対象:食べ残し、食べられるのに捨てた食品など
- 記録する項目:食品名、理由、重さ、捨てた時間など
- 調べたいこと:どの食品が多いか、捨てる理由は何かなど
小学生や中学生の自由研究なら、まずは自宅の食品ロスを7日間調べる方法が取り組みやすいでしょう。家族に協力してもらい、毎日同じ方法で記録します。
食品ロスを調査する手順
次の順番で進めると、調査から考察まで整理しやすくなります。
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調査の問いを決める
「わが家では、どの食品をどのような理由で捨てることが多いのか」「食品ロスを減らす方法を実行すると、捨てる量は変わるのか」など、調べたいことを1つ決めます。
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記録用紙を作る
日付、食品名、種類、捨てた理由、重さを記録できる表を用意します。紙のノートや表計算ソフトを使ってもかまいません。
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調査期間中に記録する
食品を捨てるたびに、できるだけその場で記録します。後から思い出して書くと、食品名や理由が不正確になることがあります。
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食品ロスを分類する
食べ残し、作りすぎ、買いすぎ、消費期限や賞味期限が過ぎたもの、傷んだものなどに分けます。理由が分からない場合は「不明」と記録し、無理に決めつけません。
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合計や割合を計算する
食品の重さを合計し、食品の種類別や理由別に比べます。最も多かった項目をグラフにすると、結果が伝わりやすくなります。
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結果から考察する
「なぜその食品が多かったのか」「どの対策なら減らせそうか」を、記録したデータにもとづいて考えます。
記録する項目と調査表の例
調査表には、次のような項目を入れます。重さを測れない場合は、個数や「小皿1杯分」などの量を記録してもよいですが、期間中は同じ基準で記録してください。
| 日付 | 食品名 | 分類 | 捨てた理由 | 量 |
|---|---|---|---|---|
| 7月1日 | ご飯 | 食べ残し | 多く盛りすぎた | 80g |
| 7月2日 | 野菜 | 調理くず | 皮やへた | 50g |
表の例にある数値は、書き方を示すための仮定例です。実際の自由研究では、自分で調査した数値を記入します。
食品の分類例
- 食べ残し:料理として出したものの、食べきれずに残ったもの
- 作りすぎ:作ったが、食べる人がいなかったもの
- 買いすぎ:購入したものの、使い切れなかったもの
- 期限や保存の問題:期限を過ぎた、傷んだなどの理由で食べなかったもの
- 調理くず:皮、へた、種など、普段の調理で取り除く部分
調理くずを食品ロスに含めるかどうかは、研究の最初に決めておきましょう。食べ残しや未使用の食品だけを調べる方法もあれば、調理くずまで含めて家庭から出る食品廃棄物全体を調べる方法もあります。途中で分類を変えないことが大切です。
食品ロスの量を測る方法
最も比較しやすいのは、食品の重さを測る方法です。家庭用のキッチンスケールを使い、可能なら同じ容器で測ります。
- 空の容器をスケールに置き、容器の重さを確認する。
- 捨てる食品を容器に入れる。
- 表示された重さから容器の重さを引く。
- 食品名、理由、重さを記録する。
- 記録した重さを日ごと、種類ごと、理由ごとに合計する。
計算式は、食品だけの重さ=食品と容器の合計重量−空の容器の重量です。容器の重さを測れない場合は、食品だけを入れた袋の重さを測るなど、毎回できるだけ同じ条件にします。
衛生上の理由から、捨てる食品を研究のために保管したり、後で食べたりしないでください。測定後は通常どおり処分し、汚れた器具は洗います。
結果をグラフにする方法
調査結果は、合計を出すだけでなく、項目ごとにグラフにすると傾向が分かります。目的に合わせて、次のグラフを使い分けます。
| 調べたいこと | 向いているグラフ |
|---|---|
| 曜日ごとの食品ロスの量 | 棒グラフ |
| 食品の種類ごとの量 | 棒グラフ |
| 捨てた理由の割合 | 円グラフまたは棒グラフ |
| 対策の前後で量がどう変わったか | 対策前と対策後の棒グラフ |
例えば、7日間の調査で出た食品ロスの重さを食品別に合計し、ご飯、野菜、パンなどを棒グラフで比べます。グラフのタイトル、単位、調査期間も書くと、他の人が内容を理解しやすくなります。
食品ロスを減らす対策を試す方法
原因を調べるだけでなく、対策の前後を比べると、より詳しい自由研究になります。ただし、対策以外の条件が大きく変わらないようにします。
対策の例
- ご飯やおかずを最初から少なめに盛り、足りなければ追加する
- 冷蔵庫にある食品を確認してから買い物をする
- 早く食べる食品を決め、見えやすい場所に置く
- 家族が食べられる量を聞いてから料理を盛り付ける
例えば、最初の7日間を「対策前」、次の7日間を「対策後」として、食品ロスの合計重量を比べます。調査期間や家族の人数、外食の回数などが違う場合は、その条件も研究結果に書いてください。
対策後に量が減っても、対策だけが原因だとすぐに断定はできません。食事の回数や人数、特別な行事など、ほかの条件も確認したうえで「今回の調査では減少した」と表現すると、正確な考察になります。
自由研究のまとめ方
レポートは、次の順番でまとめると読みやすくなります。
- 題名:何を調べた研究か分かる題名にする
- 調査のきっかけ:なぜ食品ロスを調べようと思ったかを書く
- 予想:調査前に、何が多いと思ったかを書く
- 調査方法:場所、期間、対象、測定方法、分類方法を書く
- 結果:記録表やグラフを使って、分かった数値を示す
- 考察:結果から考えられる原因や、予想との違いを書く
- 対策と結果:実際に対策した場合は、前後の違いを書く
- 結論:研究で分かったことを短くまとめる
- 反省と今後の課題:調査できなかったことや、次に調べたいことを書く
考察では、「食品ロスが多かった」で終わらせず、「食べ残しの中ではご飯が多かった。盛り付け量を調整できていなかったことが理由だと考え、次の週は少なめに盛る対策を試した」のように、結果と理由、対策をつなげて書きます。
調査するときの注意点
- 食品をわざと余らせたり、食べられる食品を捨てたりしない
- 腐った食品や生ごみに触るときは、大人に相談する
- 個人の食事内容や家族の発言を発表するときは、名前を書かない
- 家族や学校で調査する場合は、事前に協力と掲載の許可を得る
- 調査期間、人数、天気、行事など、結果に影響しそうな条件を記録する
- 「日本全体でも同じ」とは考えず、今回調べた範囲の結果としてまとめる
自由研究で食品ロスを調査するポイントは、調査期間と分類方法を決め、同じ基準で記録し、結果を数値とグラフで比べることです。まずは自宅の食品ロスを7日間記録し、最も多かった食品と理由を確認するところから始めると、具体的な研究にできます。







