自由研究で家族にインタビューするなら、まずテーマを決め、聞きたいことを質問に整理してから、家族の同意を得て話を聞きます。聞いた内容をそのまま書くだけでなく、答えを比べたり、自分の考えを加えたりすると、研究らしくまとめられます。
自由研究で家族にインタビューする手順
家族へのインタビューは、次の順番で進めると失敗しにくくなります。
- 調べたいテーマを決める
- インタビューする相手を選ぶ
- 質問を準備する
- 日時と方法を相談する
- 話を聞いて記録する
- 答えを整理して考察する
- 模造紙やノート、レポートにまとめる
最初に自由研究のテーマを決める
「家族に何でも聞く」のではなく、知りたいことを一つにしぼると、質問とまとめが分かりやすくなります。
たとえば、次のようなテーマがあります。
- 昔の学校生活と今の学校生活の違い
- 家族が子どものころに遊んでいた遊び
- 家族が使ってきた道具の変化
- 家族の仕事の内容と工夫
- 地域のお祭りや行事の変化
- 家族が大切にしている習慣
- 家族の好きな食べ物の変化
- 家族が経験した災害や防災の工夫
「お母さんの仕事について」よりも、「お母さんの仕事で、昔と今で変わったこと」のように、調べる範囲を具体的にすると質問を作りやすくなります。
インタビューする家族を選ぶ
テーマに詳しい家族を選びます。1人に聞いても研究できますが、複数の家族に同じ質問をすると、答えの違いや共通点を比べられます。
たとえば「昔の遊び」がテーマなら、年齢の違う家族に聞くと、遊びの変化が分かりやすくなります。ただし、家族の人数や年齢を無理にそろえる必要はありません。聞ける範囲で、答えを正確に記録することが大切です。
インタビューの前に、「自由研究で使いたい」と目的を伝え、話した内容や写真を発表に使ってよいか確認しましょう。答えたくない質問には答えなくてよいことも伝えておくと、相手が安心して話せます。
家族に聞く質問の作り方
質問は、基本的な情報、具体的な経験、理由や考えの順に作ると、内容が深まります。
基本的な質問
- いつごろのことですか
- どこで起きたことですか
- 誰と一緒でしたか
- どのくらい続きましたか
具体的な経験を聞く質問
- そのとき、何をしましたか
- どのような道具を使いましたか
- 一日の中で、いつ行っていましたか
- 特に印象に残っている出来事は何ですか
理由や考えを聞く質問
- なぜそれを始めたのですか
- どんなところが楽しかったですか
- 大変だったことは何ですか
- 今と比べて、どこが違うと思いますか
- 今の人に伝えたいことはありますか
「楽しかったですか」のように、答えが「はい」「いいえ」だけになりやすい質問には、「どんなところが楽しかったですか」と理由を続けて聞くと、詳しい話を聞けます。
そのまま使える質問例
昔の学校生活を調べる場合
- 子どものころ、どのような学校に通っていましたか。
- 学校までどのように通っていましたか。
- 好きだった授業は何ですか。
- 休み時間には何をしていましたか。
- 今の学校生活と違うところはどこですか。
- 昔の学校生活で、今にも残っているものはありますか。
昔の遊びを調べる場合
- 子どものころ、どんな遊びをしていましたか。
- どこで、誰と遊びましたか。
- 遊びに使った道具は何ですか。
- その遊びのルールを教えてください。
- その遊びが好きだった理由は何ですか。
- 今の遊びと似ているところ、違うところは何ですか。
家族の仕事を調べる場合
- どのような仕事をしていますか。
- 一日の仕事の流れを教えてください。
- 仕事で使う道具や機械は何ですか。
- 仕事で大切にしていることは何ですか。
- 難しいことや大変なことは何ですか。
- その仕事の魅力は何ですか。
仕事の内容には、会社の秘密や個人情報が含まれることがあります。発表してよい内容だけを聞き、書いてよいか迷う答えは家族に確認してください。
インタビューで上手に聞く方法
質問を一方的に読み上げるのではなく、相手の答えを聞いてから、気になった点を追加で質問します。
- 相手の話をさえぎらず、最後まで聞く
- 分からない言葉が出たら、「それはどういう意味ですか」と聞く
- 「もう少し詳しく教えてください」と頼む
- 自分の考えを先に言って、答えを誘導しない
- 聞き間違いを防ぐため、重要な部分を確認する
たとえば「昔は不便だったのですね」と決めつけるのではなく、「昔はどのようなところが大変でしたか」と聞きます。相手の答えを誘導しないことが、正確なインタビューにつながります。
メモや録音で答えを記録する
インタビュー中は、答えのすべてを書こうとせず、重要な言葉をメモします。終わった直後に、覚えている内容を文章に直すと整理しやすくなります。
録音や動画を使う場合は、必ず事前に家族の許可を取ります。録音できない場合は、質問と答えを紙に書いたり、インタビュー後に内容を読み上げて確認したりしましょう。
記録には、次の項目を入れると、後で誰の話か分からなくなりません。
- インタビューした人の名前または続柄
- インタビューした日
- テーマ
- 質問
- 答え
- 自分が気づいたこと
家族の本名を発表したくない場合は、「祖父」「母」のように続柄だけで書く方法もあります。写真を載せる場合も、本人の許可を取ってから使いましょう。
インタビューの答えを研究にまとめる方法
まとめるときは、聞いた内容、分かったこと、自分の考えを分けて書きます。話をそのまま並べるだけではなく、答えの共通点や違いを見つけると、研究の内容が深くなります。
おすすめの構成
- 研究のきっかけ:なぜこのテーマを調べようと思ったのか
- 研究の目的:何を明らかにしたいのか
- 調べ方:誰に、いつ、どのような質問をしたのか
- インタビュー結果:質問と答えを整理する
- 比較:家族ごとの共通点や違いをまとめる
- 分かったこと:インタビューから気づいたことを書く
- 感想・今後調べたいこと:自分の考えをまとめる
結果を表にすると比べやすい
| 質問 | 家族A | 家族B | 分かったこと |
|---|---|---|---|
| 子どものころの遊び | 聞いた答えを書く | 聞いた答えを書く | 共通点や違いを書く |
| 遊んでいた場所 | 聞いた答えを書く | 聞いた答えを書く | 共通点や違いを書く |
表を使うと、家族による違いだけでなく、年代や住んでいた地域による違いにも気づきやすくなります。ただし、家族へのインタビューだけで、すべての人に当てはまると決めつけないようにしましょう。
自由研究を分かりやすくするポイント
- 質問を多くしすぎず、特に知りたいことを中心にする
- 答えだけでなく、聞いた日や相手も記録する
- 印象に残った発言は、本人の許可を取って引用する
- 写真や昔の道具を使う場合は、説明文を付ける
- 家族の答えと自分の感想を分けて書く
- 最後に「調べて分かったこと」を自分の言葉でまとめる
たとえば、「祖母は昔の遊びを楽しかったと話していた」と書くだけでなく、「遊ぶために特別な道具を買わなくてもよかった点から、身近な物を使って遊んでいたことが分かった」のように、答えから考えたことを加えるとよいでしょう。
家族へのインタビューで注意すること
家族だからといって、何を聞いてもよいとは限りません。病気、お金、仕事の秘密、他人の個人情報など、話したくない内容は無理に聞かないようにします。
また、家族の記憶があいまいな場合もあります。年や人数などの数字は、本人が「たぶん」と話したのか、資料で確認できたのかを区別して書きましょう。必要なら、写真や古い道具など、別の資料でも確かめます。
インタビューの最後には、「話してくれてありがとう」と伝えます。発表前には、名前や写真、発言をそのまま載せてよいか、もう一度確認すると安心です。
まとめ
自由研究で家族に聞くときは、テーマを具体的に決め、質問を準備し、相手の許可を取って記録します。インタビュー結果は、答えを並べるだけでなく、家族同士の共通点や違い、自分が考えたことまでまとめると、研究として伝わりやすくなります。
最初に行うことは、調べたいテーマを「昔の遊び」「学校生活の変化」のように一つにしぼることです。そのうえで、誰に何を聞くかを決め、質問を3〜6個ほど用意しましょう。







