小学生向けの自由研究なら、身近な材料で結果を比べられる実験がおすすめです。特に、条件を1つだけ変えて、結果を記録できる実験にすると、観察だけでなく「なぜそうなったか」までまとめやすくなります。
小学生の自由研究におすすめの簡単な実験5選
| 実験 | 主に調べること | 必要な時間の目安 |
|---|---|---|
| 塩水に卵を浮かべる | 水に溶けた塩の量と浮き方の関係 | 30分程度 |
| 水性ペンの色を分ける | インクの色が分かれる仕組み | 1時間程度 |
| こしょうを水面から逃がす | 水面の性質と洗剤の働き | 30分程度 |
| 氷を早く溶かす条件を調べる | 温度や周りの条件と溶け方の関係 | 1時間程度 |
| 野菜や果物の浮き沈みを比べる | 物の重さと体積、浮き沈みの関係 | 30分程度 |
1. 塩水に卵を浮かべる実験
水に少しずつ塩を加え、卵の浮き方がどう変わるかを調べます。塩の量と卵の位置を比べやすいため、初めての自由研究にも向いています。
用意するもの
- 透明なコップまたは容器
- 水
- 食塩
- スプーン
- 生卵
- 計量スプーンやはかり
実験の手順
- 透明な容器に同じ量の水を入れます。
- 卵を入れ、水の中での位置を確認します。
- 食塩を1杯ずつ加え、よく混ぜます。
- 塩を加えるたびに、卵が沈んでいるか、途中にあるか、浮いているかを記録します。
- 卵が浮いたときの塩の量を確認します。
水に塩が溶けると、水は塩を含まない水より密度が大きくなります。密度とは、同じ体積の中にどれくらい物質が詰まっているかを表すものです。卵より水の密度が大きくなると、卵が浮きやすくなります。
自由研究にまとめるポイント
- 水の量
- 加えた塩の量
- 卵の位置
- 卵が浮き始めた塩の量
同じ実験を2回以上行うと、結果が毎回同じになるかも比べられます。
2. 水性ペンの色を分ける実験
黒や緑などの水性ペンで書いた色を、水と紙を使って分けます。1色に見えるインクが、複数の色からできていることを観察できます。
用意するもの
- 水性ペン
- キッチンペーパーまたはろ紙
- コップ
- 少量の水
- はさみ
実験の手順
- キッチンペーパーを細長く切ります。
- 紙の下から少し上の位置に、水性ペンで線や点を描きます。
- コップに少量の水を入れます。
- 紙の下端だけが水に触れるように、コップへ入れます。
- 水が紙を上に移動する様子を観察し、色の変化を記録します。
水が紙の細かなすき間を通って上に移動するとき、インクの成分も一緒に運ばれます。色によって水への溶けやすさや紙へのつきやすさが違うため、もとの色がいくつかの色に分かれることがあります。
比べ方を変える例
- 黒、緑、紫など、ペンの色を変える
- メーカーや種類の違うペンを比べる
- 水の量や紙の種類を変える
実験では、一度に変える条件を1つだけにします。たとえばペンの種類を比べる場合は、紙と水の量をそろえると結果を比べやすくなります。
3. こしょうを水面から逃がす実験
水面に浮かべたこしょうへ洗剤をつけると、こしょうが水の端へ動きます。洗剤を入れる前と後の変化が分かりやすい実験です。
用意するもの
- 浅い皿
- 水
- こしょう
- 食器用洗剤
- 綿棒
実験の手順
- 皿に水を入れます。
- 水面全体に広がるように、こしょうを少量ふりかけます。
- 綿棒の先に食器用洗剤を少しつけます。
- 綿棒を水面の中央にそっと触れさせます。
- こしょうがどの方向へ動くかを観察します。
水の表面には、表面張力という、水面をできるだけ小さく保とうとする力があります。洗剤が水面に触れると表面張力のバランスが変わるため、こしょうが動きます。
洗剤を多く入れた場合や、綿棒を水面に押しつけた場合は結果が変わることがあります。洗剤の量や綿棒の触れ方をそろえて比べると、より調べやすくなります。
4. 氷を早く溶かす条件を調べる実験
同じ大きさの氷を使い、置く場所や周りの材料を変えて、どの氷が早く溶けるかを調べます。時間を測るだけで結果を表にしやすい実験です。
用意するもの
- 同じ大きさの氷を数個
- 皿やトレー
- アルミホイル
- 布やタオル
- 時計またはタイマー
実験の手順
- 同じ大きさの氷を用意します。
- 氷をそのまま置くもの、アルミホイルの上に置くもの、布の上に置くものに分けます。
- 同じ時刻に置き、一定時間ごとに大きさや溶けた水の量を記録します。
- 氷がなくなるまでの時間を比べます。
- 結果から、どの条件で早く溶けたかを考えます。
氷は周りから熱を受け取ると溶けます。置く場所や材料によって熱の伝わり方が違うため、溶ける速さに差が出ることがあります。
実験を正確にする工夫
- 同じ形や大きさの氷を使う
- 氷を置く場所の温度をそろえる
- 同じ時刻に実験を始める
- 直射日光や風が当たらないようにする
「何分で溶けたか」だけでなく、5分ごとの氷の大きさを絵や写真で記録すると、変化が伝わりやすくなります。
5. 野菜や果物の浮き沈みを比べる実験
水に野菜や果物を入れ、浮くものと沈むものを比べます。見た目の大きさや重さだけでは、浮くか沈むかを簡単に判断できないことが分かります。
用意するもの
- 透明なボウル
- 水
- りんご、みかん、じゃがいもなどの野菜や果物
- はかり
- 定規
実験の手順
- ボウルに水を入れます。
- 野菜や果物を水に入れる前に、重さや大きさを測ります。
- 1個ずつ水に入れ、浮くか沈むかを記録します。
- 皮がついた状態と、皮をむいた状態で結果が変わるか比べます。
- 重さや大きさと、浮き沈みの関係を考えます。
物が浮くか沈むかは、重さだけでなく、物の体積との関係で決まります。たとえば、同じ重さでも体積が大きい物は、水から受ける浮く力との関係で浮きやすくなる場合があります。
食べ物を使う場合は、実験後に水につけた物を食べないようにしてください。
自由研究のまとめ方
実験結果を分かりやすくするには、次の順番でまとめます。
- 研究の題名を書く
- 調べようと思った理由を書く
- 予想を書く
- 用意したものを書く
- 実験の手順を順番に書く
- 結果を表やグラフ、写真で示す
- 分かったことを書く
- 予想と違った点や、次に調べたいことを書く
結果を表にする例
| 条件 | 実験1 | 実験2 | 分かったこと |
|---|---|---|---|
| 塩を入れない水 | 沈んだ | 沈んだ | 卵は浮かなかった |
| 塩を入れた水 | 途中まで浮いた | 途中まで浮いた | 塩の量で位置が変わった |
実際の結果は、行った実験に合わせて記録してください。予想と違う結果になっても失敗ではありません。なぜ違ったのかを考えることが、自由研究の大切な部分です。
実験するときの注意点
- 食塩や食器用洗剤などを口に入れない
- 実験中は目や口をさわらない
- はさみを使うときは、刃の向きに注意する
- 水や液体を使う実験は、机がぬれないようにする
- 熱湯、火、薬品、電気を使う実験は、保護者と一緒に行う
- 実験前と実験後に手を洗う
迷ったときは、まず「何を変えるか」を1つ決め、ほかの条件をできるだけそろえてみましょう。身近な材料でも、予想・実験・記録・考察の順に進めれば、自由研究としてまとめられます。







