自由研究で環境問題を研究するなら何をテーマにすればいい?

自由研究で環境問題を研究するなら何をテーマにすればいい?

自由研究で環境問題を研究するなら、身近で、数値を集められ、結果を比べられるテーマがおすすめです。たとえば「家庭で出るプラスチックごみの量」「食品ロス」「電気の使い方」「水の使い方」「学校や家の周りの生き物」などがあります。

環境問題を調べるだけで終わらせず、観察・計測・実験・アンケートのいずれかを加えると、自分で研究した内容としてまとめやすくなります。

自由研究に向いている環境問題のテーマ

テーマ 調べる方法 研究しやすいポイント
家庭のプラスチックごみ 数日間集めて、種類や重さを記録する 身近で、数値にまとめやすい
食品ロス 食べ残しや期限切れで捨てた食品を記録する 原因と減らし方を考えられる
電気の使用量 使っていない照明や家電を調べ、使用時間を記録する 節電前後を比べられる
水の使い方 歯みがきや洗い物で水を使う時間・量を調べる 使い方を変えた結果を確認できる
身近な生き物 場所や時間を決めて、生き物の種類と数を観察する 季節や場所による違いを比べられる
学校や家の周りの暑さ 日なた・日かげ・アスファルトなどの温度を測る 場所による温度差を調べられる
ごみの分別 家庭や学校のごみを種類ごとに分けて調べる 分別の間違いや改善方法を考えられる

特におすすめのテーマ1:家庭のプラスチックごみを調べる

プラスチックごみの研究では、家庭から出るごみを集めて、種類・個数・重さなどを記録します。毎日使う食品の容器、袋、ペットボトルなどを対象にすると、調査しやすくなります。

研究の進め方

  1. 調べる期間を決める。例として、3日間や1週間などにする。
  2. 家庭から出たプラスチックごみを、食品容器、袋、飲料容器などに分ける。
  3. 種類ごとの個数や重さを記録する。
  4. 特に多かったものを確認し、減らす方法を1つ考える。
  5. 減らす方法を実行した期間と、実行前の結果を比べる。

たとえば、飲み物をペットボトルから水筒に変えた場合に、飲料容器の数がどのように変わるかを調べられます。ごみを扱うときは、汚れやけがに注意し、必要に応じて家族に手伝ってもらいましょう。

特におすすめのテーマ2:食品ロスの原因を調べる

食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられる食品のことです。家庭で捨てた食品を記録し、「食べ残し」「買いすぎ」「作りすぎ」「期限の確認不足」など、理由ごとに分けると原因が見えやすくなります。

調べる項目の例

  • 捨てた食品の名前
  • 捨てた理由
  • 捨てた回数
  • おおよその量
  • 捨てないためにできそうなこと

研究の最後には、「買い物前に冷蔵庫を確認する」「食べられる量だけ盛り付ける」などの対策を考え、対策を行う前後で変化を比べると、考察に具体性が出ます。

特におすすめのテーマ3:節電の方法を比べる

節電をテーマにする場合は、家の中で電気を使っている場面を観察し、使い方を変えた前後を比較します。電気使用量を正確に測れる機器がない場合は、照明やテレビなどの使用時間を記録する方法でも研究できます。

研究の例

  • 部屋を使っていないときに照明を消す
  • テレビを見る時間を決める
  • 冷蔵庫の開閉回数を記録する
  • 日中に自然光を使える時間を調べる

「節電したから電気代が必ず下がった」と結論づけるには、電気料金の計算方法やほかの家電の使用状況も関係します。そのため、家庭で使用量を測っていない場合は、「照明の使用時間が減った」など、実際に記録した範囲でまとめましょう。

特におすすめのテーマ4:水をどれくらい使っているか調べる

水の研究では、歯みがき、手洗い、洗い物、シャワーなどの場面を対象にして、蛇口を開けている時間や使った水の量を調べます。

研究の進め方

  1. 調べる場面を1つか2つに絞る。
  2. 蛇口を開けている時間を測る。
  3. 同じ容器を使って、一定時間に出る水の量を測る。
  4. 水を止める、流す時間を短くするなどの方法を試す。
  5. 対策前後の時間や水量を表やグラフで比べる。

水道を使う実験は、家族の協力を得て行いましょう。水を無駄に流し続けず、測定に使った水を掃除や植物の水やりに利用できる場合は再利用します。

特におすすめのテーマ5:身近な生き物と環境の関係を調べる

公園、学校の校庭、庭、川の近くなど、場所によって見つかる生き物が違うかを観察するテーマです。生き物の名前が分からない場合は、無理に断定せず、「白い花」「体長約2センチの虫」のように特徴を記録します。

観察するとよい項目

  • 観察した日と時間
  • 天気や気温
  • 観察した場所
  • 見つけた生き物の種類や特徴
  • 見つけた数
  • 日なた・日かげ、草の多さ、水の有無

同じ場所でも、時間帯や天気によって見つかる生き物の数は変わる可能性があります。1回だけの観察で「この場所にはこの生き物しかいない」と決めつけず、条件をそろえて複数回調べることが大切です。

特におすすめのテーマ6:場所による暑さの違いを測る

アスファルト、土、芝生、日なた、日かげなどで温度を測ると、周囲の環境による違いを調べられます。いわゆるヒートアイランド現象を詳しく扱う場合は、都市全体の複雑な要因が関係しますが、自由研究ではまず身近な場所の温度差を調べるとよいでしょう。

測定のポイント

  • できるだけ同じ時刻に測る
  • 同じ種類の温度計を使う
  • 日なたと日かげを分ける
  • 地面の種類や周囲の植物を記録する
  • 1日だけでなく、複数の日に測る

温度計を直射日光に当てると、空気の温度ではなく温度計自体が温められることがあります。測定方法をそろえ、どこでどのように測ったかを記録してください。

テーマを決めるときの3つの基準

テーマに迷ったら、次の3つを満たすものを選ぶと研究を進めやすくなります。

1. 自分の生活と関係があるか

毎日見たり使ったりするものなら、観察や記録を続けやすくなります。家のごみ、電気、水、食べ物などは、身近な環境問題として扱いやすい題材です。

2. 自分でデータを集められるか

「環境問題について調べる」だけでなく、「何個あるか」「何グラムか」「何分使ったか」「何種類見つかったか」のように、測れる形に変えることが大切です。

3. 比べる条件を作れるか

対策前と対策後、日なたと日かげ、平日と休日など、条件を比べられるテーマは、結果と考察をまとめやすくなります。ただし、比べる条件以外はできるだけそろえましょう。

環境問題の自由研究をまとめる方法

研究結果は、次の順番でまとめると読み手に伝わりやすくなります。

  1. 研究のきっかけ:なぜその環境問題に興味を持ったのかを書く。
  2. 研究の目的:何を明らかにしたいのかを1文で示す。
  3. 予想:調べる前に、どのような結果になると思ったかを書く。
  4. 方法:場所、期間、使った道具、調べた手順を書く。
  5. 結果:記録した数値を表やグラフで示す。
  6. 考察:なぜその結果になったのか、予想と違った点は何かを考える。
  7. 結論:研究で分かったことと、これからできることを書く。

写真を使う場合は、撮影した日や場所を添えます。人の顔や住所など、個人が特定される情報が写らないように注意しましょう。

研究を失敗しにくくする注意点

  • 調査期間を短くしすぎず、無理なく続けられる日数にする
  • 測定する時刻や場所などの条件を記録する
  • 数値を予想に合わせて変更しない
  • 1回の結果だけで、全体の傾向だと断定しない
  • 生き物を傷つけたり、自然のものを必要以上に採取したりしない
  • ごみ、薬品、熱いもの、電気、水を使うときは大人に相談する

結果が予想と違っていても、失敗ではありません。なぜ違ったのかを考え、測定条件や調査回数の限界を書くことも、研究の大切な内容です。

迷ったときに選びやすいテーマ

初めて環境問題を研究するなら、「家庭のプラスチックごみを1週間調べる」「食品ロスの原因を記録する」「日なたと日かげの温度を比べる」のいずれかが取り組みやすいテーマです。

テーマを決めたら、「何を」「いつ」「どこで」「どのように」調べるかを先に書き出してください。調べた結果を表やグラフにして、結果から分かったことと、環境問題を減らすためにできることを分けてまとめると、説得力のある自由研究になります。