自由研究の「結果」は、実験や観察で分かった事実をそのまま書き、「考察」は、なぜその結果になったのかを理由や予想と結びつけて書きます。結果と考察を分けると、調べたことが伝わりやすくなります。
自由研究の「結果」と「考察」の違い
| 項目 | 書く内容 | 問いかけ |
|---|---|---|
| 結果 | 実験や観察で実際に分かったこと | 何が起きたか |
| 考察 | 結果になった理由や、予想との違い | なぜ起きたのか |
たとえば、氷を日なたと日かげに置いて溶ける速さを比べた場合、「日なたの氷のほうが先に溶けた」は結果です。「日なたのほうが温度が高く、氷に熱が伝わりやすかったからだと考えられる」は考察になります。
結果の書き方は「見たこと・測ったこと」を事実としてまとめる
結果には、自分の感想や理由を先に入れず、実験や観察で確認できたことを書きます。数字、時間、色、大きさ、回数などを使うと、結果が具体的になります。
結果に入れる内容
- 実験や観察で起きた変化
- 測定した数字や時間
- 条件ごとの違い
- 予想と同じだった点、違った点
- 何回行っても同じだったかどうか
「すごかった」「思ったより早かった」だけでは、何が起きたのか分かりにくくなります。「3分後に表面がぬれ、10分後には半分ほど溶けた」のように書きましょう。
結果の書き方の例
テーマ:日なたと日かげで氷の溶け方は変わるか
日なたに置いた氷は15分でほとんど溶けた。一方、日かげに置いた氷は15分後も形が残っていた。日なたの氷のほうが、日かげの氷より早く溶けた。
結果を表やグラフにすると、条件による違いを比べやすくなります。表やグラフを使った場合は、その下に「日なたの氷のほうが早く溶けた」のように、読み取れることも一文で書きます。
考察の書き方は「なぜその結果になったか」を説明する
考察では、結果をもとにして、原因や理由を考えます。結果をもう一度並べるだけでなく、「なぜ」「どのように」「予想と比べてどうだったか」を書くことが大切です。
考察に入れる内容
- 結果から分かったこと
- その結果になった理由
- 最初の予想との違い
- 実験や観察の条件が結果に与えた影響
- うまくいかなかった点や、次に調べたいこと
理由がはっきり証明できない場合は、「原因は○○である」と言い切らず、「○○が関係したと考えられる」と書きます。小学生の自由研究では、実験で分かったことと、自分の考えを区別することが重要です。
考察の書き方の例
日なたの氷が早く溶けたのは、日なたのほうが温度が高く、氷に熱が伝わりやすかったからだと考えられる。最初は置く場所によって少ししか違いが出ないと思っていたが、実際には溶ける速さに大きな差が出た。
結果から考察を書く4つの手順
-
結果を並べる
実験や観察で分かったことを、数字や変化を使って書き出します。 -
条件の違いを比べる
温度、場所、時間、材料の量など、変えた条件と変えなかった条件を比べます。 -
理由を考える
結果に影響したものは何か、学校で習ったことや調べた資料と結びつけます。 -
予想や次の疑問と比べる
予想が当たったか、外れたかを書き、さらに調べたいことがあれば加えます。
考察を書くときは、「結果として○○になった。これは、△△が関係したからだと考えられる」という形にすると整理しやすくなります。
テーマ別に見る結果と考察の例
植物の成長を比べた場合
結果:日なたで育てた植物は、7日後に高さが12cmになった。日かげで育てた植物は、7日後に高さが7cmだった。
考察:日なたの植物のほうがよく成長した。植物は光を使って成長に必要な養分をつくるため、日光の当たり方が成長の違いに関係したと考えられる。
水の温度を比べた場合
結果:冷たい水に入れた砂糖は、10分たっても一部が残った。温かい水に入れた砂糖は、3分ほどで見えなくなった。
考察:温かい水のほうが砂糖を早く溶かした。水の温度が高いと、砂糖が水に混ざりやすくなるためだと考えられる。
音の伝わり方を調べた場合
結果:糸電話の糸を張ったときは声が聞こえたが、糸をたるませると声が聞こえにくくなった。
考察:声の振動が糸に伝わり、糸から相手の紙コップへ伝わったと考えられる。糸がたるむと振動が伝わりにくくなるため、聞こえにくくなったと思われる。
結果と考察を書くときの注意点
結果に理由を書きすぎない
「日なたの氷が早く溶けた。太陽の熱が伝わったからだ」は、前半が結果で後半が考察です。分けて書くと、実際に確認したことと、自分が考えた理由がはっきりします。
予想と違っても失敗とは限らない
予想と違う結果になった場合も、大切な発見です。「予想ではAが一番早いと思ったが、実際にはBが一番早かった」と書き、なぜ違ったのかを考えましょう。
一回だけの結果で言い切らない
実験を一回しかしていない場合は、「必ずそうなる」と断定しないほうが安全です。「今回の実験では」「この条件では」と書くと、結果の範囲が正しく伝わります。
調べたことだけを考察にしない
本やインターネットで調べた説明は、考察の参考になります。ただし、調べた内容をそのまま写すのではなく、自分の結果とどのようにつながるのかを書きましょう。
そのまま使える結果・考察の書き方テンプレート
次の空欄を、自分の自由研究に合わせて書き換えると、結果と考察をまとめやすくなります。
結果
「条件Aでは、__分後に__になった。条件Bでは、__分後に__になった。このことから、__のほうが__しやすいことが分かった。」
考察
「__になったのは、__が関係したからだと考えられる。最初は__と予想していたが、実際の結果は__だった。今回の実験では__という条件だったため、別の条件では結果が変わる可能性もある。」
数字を測っていない観察の場合は、「色が変わった」「形が大きくなった」「動きが少なくなった」など、見た変化を具体的に書きます。
最後に確認するポイント
- 結果に、実際に見たことや測ったことを書いている
- 考察に、結果の理由を書いている
- 結果と考察が同じ内容の繰り返しになっていない
- 数字や時間など、具体的な情報を入れている
- 予想と違った点も隠さず書いている
- はっきり証明できないことは「考えられる」と表現している
結果は「何が起きたか」、考察は「なぜ起きたか」と覚えると、書き分けやすくなります。まず結果を事実としてまとめ、その後に理由や予想との違いを考察として書けば、読み手に伝わる自由研究になります。







