自由研究の聞き取り調査は、聞いた内容をそのまま並べるのではなく、調査の目的・方法・結果・分かったことの順にまとめると伝わりやすくなります。インタビューした相手の答えを整理し、自分の考えや調査前との違いも加えることがポイントです。
自由研究の聞き取り調査はこの順番でまとめる
聞き取り調査のレポートは、次の順番にすると読みやすくなります。
- 研究した理由や調べたいこと
- 聞き取り調査をした相手
- 調査した日時・場所・方法
- 聞いた質問と回答
- 分かったこと
- 調査をして考えたこと
- 参考にしたもの
最初に「何を知りたくて、誰に、どのように聞いたのか」を書くと、その後の結果が分かりやすくなります。
1. 研究した理由や調べたいことを書く
まず、なぜそのテーマを選んだのかを書きます。きっかけは、身近な疑問や自分の体験から考えると書きやすくなります。
たとえば、地域のお祭りについて聞き取り調査をした場合は、次のように書けます。
近所のお祭りに毎年参加しているが、いつから始まり、どのような思いで続けられているのか知らなかった。そこで、祭りの運営に関わっている人に話を聞くことにした。
「何について調べるのか」だけでなく、「なぜ調べたいと思ったのか」も書くと、自分らしい自由研究になります。
2. 誰に聞いたのかを説明する
聞き取り調査をした相手について、研究に必要な範囲で説明します。名前を出す場合は、本人の許可を取ってください。
- どのような立場の人か
- 調査テーマとどのような関係があるか
- 何年くらいその活動をしているか
たとえば、「地域の祭りを20年間運営している人」「農家として野菜を育てている祖父」などです。名前や住所など、個人が特定される情報は、必要がなければ書かないようにします。
3. 調査の日時・場所・方法を書く
いつ、どこで、どのように調べたのかを記録します。聞き取り調査の方法には、直接会って話を聞く方法、電話で聞く方法、オンラインで聞く方法などがあります。
| 項目 | 書く内容の例 |
|---|---|
| 調査日 | 2026年8月10日 |
| 調査場所 | 公民館の会議室 |
| 調査相手 | 地域のお祭りの運営委員 |
| 調査方法 | 事前に用意した質問をもとに、30分間話を聞いた |
録音や写真撮影をした場合は、事前に相手の許可を取ったことも書いておくと安心です。
4. 質問と回答を整理する
聞き取り調査の結果は、質問と回答を対応させてまとめます。質問した順番に並べる方法と、内容ごとに分ける方法があります。
質問と回答を表にする方法
質問が少ない場合は、表にすると見やすくなります。
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| お祭りはいつから始まりましたか。 | 約50年前に、地域の人たちが始めたそうです。 |
| 続けるうえで大切なことは何ですか。 | 準備をする人たちが協力することだそうです。 |
| 大変なことは何ですか。 | 参加する人が減っていることだそうです。 |
内容ごとに分ける方法
質問が多い場合は、回答を次のようなテーマごとに整理します。
- 始まったきっかけ
- 昔と今の違い
- 続けるための工夫
- 困っていること
- これからの目標
同じ内容の回答をまとめられるため、調査結果の特徴が見つけやすくなります。
回答をそのまま書くときの注意点
聞いた話をまとめるときは、意味を変えないように注意します。長い話は短く整理してもかまいませんが、聞いていない内容を付け足してはいけません。
回答を短くまとめた場合は、「〜と話していた」「〜とのことだった」のように書くと、聞き取り調査の結果だと分かります。
印象に残った言葉をそのまま紹介したい場合は、かぎ括弧を使います。ただし、実際に聞いた言葉と、自分が要約した内容を混同しないようにしましょう。
5. 聞き取り調査で分かったことを書く
結果を並べた後に、回答から分かったことを整理します。単に「いろいろ分かった」と書くのではなく、調査前の予想と比べて考えると、内容が深まります。
たとえば、次のようにまとめられます。
調査前は、お祭りは昔から自然に続いてきたものだと思っていた。しかし、実際には、毎年多くの人が準備をし、役割を分担していることが分かった。また、参加する人が減っているため、続けるための工夫も必要になっている。
「新しく知ったこと」「予想と違ったこと」「複数の回答に共通していたこと」を探すと、考察につながります。
6. 自分の考えや感想を書く
最後に、聞き取り調査をして自分がどう考えたかを書きます。感想だけで終わらせず、回答のどの部分からそう考えたのかを示すことが大切です。
- 調査前と考えが変わったこと
- 特に印象に残った回答
- 調査をして新しく生まれた疑問
- これから自分にできそうなこと
たとえば、「地域の行事を続けるには、運営する人だけでなく、参加する人も必要だと考えた。まずは家族にお祭りの由来を伝え、来年は準備の手伝いにも参加してみたい」のように書けます。
聞き取り調査のまとめ方の例
自由研究全体は、次のような形でまとめられます。
題名
地域のお祭りはどのように続いてきたのか
調べようと思った理由
毎年参加しているお祭りが、いつからどのように続いてきたのか知りたいと思ったから。
調査方法
2026年8月10日に、公民館でお祭りの運営委員に質問をした。調査時間は30分で、事前に用意した質問を使った。
調査結果
お祭りは約50年前に始まり、地域の人たちが協力して準備を続けてきた。現在は参加者が減っているため、子どもが楽しめる企画を増やす工夫をしている。
分かったこと・考えたこと
お祭りは、行事そのものが自動的に続くのではなく、準備をする人たちの協力によって続いていることが分かった。これからも続けるには、若い世代に活動を知ってもらうことが大切だと思う。
聞き取り調査をまとめるときのチェックリスト
提出する前に、次の項目を確認しましょう。
- 調べたいことが最初に書かれている
- 誰に、いつ、どこで聞いたかが分かる
- 質問と回答の組み合わせが分かる
- 聞いていない内容を付け足していない
- 分かったことと自分の考えを分けている
- 写真や録音を使う許可を取っている
- 個人情報を必要以上に書いていない
- 誤字や聞き間違いがないか確認している
自由研究の聞き取り調査は、「なぜ調べたか」「どのように聞いたか」「何が分かったか」「自分はどう考えたか」の4点をそろえると、内容が伝わりやすくなります。回答を並べるだけでなく、調査前の予想と比べて考えると、より説得力のあるまとめになります。







