自由研究の研究結果は、「研究の目的・方法・結果・考察・まとめ」の順に整理すると発表しやすくなります。発表方法には、模造紙や画用紙にまとめる方法、スライドを使う方法、実物や動画を見せる方法などがあります。
大切なのは、調べたことを並べるだけでなく、「なぜ調べたのか」「どのように調べたのか」「結果から何が分かったのか」を相手に伝えることです。
自由研究の研究結果は5つの順番でまとめる
研究結果を発表するときは、次の順番にすると内容が伝わりやすくなります。
- 研究したきっかけ・目的
- 予想
- 研究方法
- 結果
- 考察とまとめ
1. 研究したきっかけと目的を書く
最初に、「なぜこの研究をしようと思ったのか」を説明します。身近な疑問や、実際に気になったことから始めると、聞く人にも研究の内容が伝わりやすくなります。
たとえば、「同じ種類の植物でも、置く場所によって成長の速さが変わるのか知りたかった」のように書きます。そのうえで、「日光の当たり方による成長の違いを調べる」と目的を示します。
2. 研究前の予想を書く
実験や観察を始める前に、どのような結果になると思ったのかを書きます。予想が外れていても問題ありません。予想と結果を比べることで、研究から分かったことがはっきりします。
「日光がよく当たる場所の植物が、最も大きく成長すると予想した」のように、理由も添えると分かりやすくなります。
3. 研究方法を具体的に説明する
研究方法では、使ったもの、調べた条件、調べた期間や回数を記録します。ほかの人が読んだときに、同じ研究を再現できる程度に具体的に書くことがポイントです。
- 何を使ったか
- どのような条件で調べたか
- 何日間、何回調べたか
- どの項目を記録したか
- 条件をどのようにそろえたか
たとえば植物の観察なら、「同じ種類の種を3つ用意し、水の量を毎日そろえた。日光の当たる場所、日陰、室内に分け、7日間の高さを測った」のように書きます。
4. 研究結果を数字や写真で示す
研究結果は、感想だけでなく、記録した数字や写真を使って示します。「大きくなった」だけではなく、「1日目は3cm、7日目は8cmだった」と書くと、変化が伝わります。
結果を示すときは、次の方法が使えます。
- 表にして数字を並べる
- 棒グラフや折れ線グラフにする
- 観察したものの写真を貼る
- 実験前と実験後の様子を比べる
- 特徴が分かるイラストを描く
結果と考察は分けて書きます。結果は「実際に何が起きたか」、考察は「その結果から何が考えられるか」です。
5. 考察とまとめを書く
考察では、結果から分かったことや、予想と違った理由を考えます。「日光が当たる場所の植物が最も成長したので、日光は成長に関係すると考えられる」のように、結果を根拠にして書きます。
思った通りにならなかった場合は、その理由も考えます。たとえば、温度や水の量など、最初にそろえられなかった条件が影響した可能性があります。
最後のまとめでは、研究の目的に対する答えを短く書きます。さらに、「次に調べてみたいこと」や「研究して分かったこと」を加えてもよいでしょう。
発表方法に合わせた研究結果のまとめ方
自由研究の発表方法によって、情報の見せ方を変えると伝わりやすくなります。学校から指定がある場合は、その形式や大きさを優先してください。
| 発表方法 | 向いている内容 | まとめるときのポイント |
|---|---|---|
| 模造紙・画用紙 | 観察、実験、調査 | 見出しを大きくし、写真やグラフを使う |
| スライド | 説明や発表時間が決まっている研究 | 1枚に情報を詰め込みすぎず、図や写真を中心にする |
| 研究レポート | 詳しい方法や考察を伝えたい研究 | 文章を目的、方法、結果、考察の順に整理する |
| 実物・模型・標本 | 工作、観察、収集、製作 | 実物を見せながら、工夫した点や結果を説明する |
| 動画 | 実験の様子や動きが重要な研究 | 撮影した映像に短い説明を加える |
模造紙や画用紙にまとめる場合のレイアウト
模造紙や画用紙では、見る人が離れた場所からでも内容を追えるように、上から下、または左から右へ読める配置にします。
基本的には、次のように配置すると整理しやすくなります。
- 一番上に研究タイトルを書く
- 左側にきっかけ、目的、予想を書く
- 中央に研究方法を書く
- 右側に結果を表やグラフで示す
- 下の部分に考察、まとめ、参考にした資料を書く
タイトルは、「植物の成長と日光の関係」など、研究内容が分かる表現にします。「自由研究」だけでは何を調べたのか分からないため、具体的な言葉を入れましょう。
文字を小さくしすぎると、発表を聞く人から読めません。文章を短くし、重要な数字や言葉を大きくすると見やすくなります。
スライドで発表する場合の構成
スライド発表では、1枚につき1つの内容を示します。文章をそのまま読み上げるのではなく、スライドには要点だけを載せ、詳しい説明は口頭で補います。
たとえば、次のような構成にできます。
- タイトルと研究した人
- 研究のきっかけと目的
- 予想
- 研究方法
- 結果の表やグラフ
- 結果から分かったこと
- 考察とまとめ
- 今後調べたいこと
グラフを使うときは、縦軸と横軸が何を表しているのかを書きます。単位も忘れずに入れ、「何が、どのくらい変化したのか」が分かるようにしましょう。
口頭発表では研究結果を短く説明する
口頭発表では、研究のすべてを読み上げるのではなく、特に伝えたい結果を中心に話します。発表時間が決まっている場合は、事前に時間を測りながら練習します。
話す順番は、次のようにすると自然です。
- 「私は、〇〇について研究しました」
- 「研究したきっかけは〇〇です」
- 「〇〇になると予想しました」
- 「〇〇という方法で調べました」
- 「結果は〇〇でした」
- 「このことから、〇〇だと考えました」
- 「研究を通して、〇〇が分かりました」
結果を説明するときは、「一番多かった」「最初と最後で〇cm変わった」など、具体的な数字を使うと説得力が出ます。
研究結果を分かりやすくする3つの工夫
結果と感想を混ぜない
「色がきれいで楽しかった」は感想であり、「3日目に色が変化した」は結果です。結果と感想を分けると、研究で分かった事実が伝わりやすくなります。
比較する条件をそろえる
二つ以上のものを比べるときは、比べる条件をできるだけそろえます。たとえば、植物の成長を比べるなら、種類や水の量、観察する期間などが違いすぎないようにします。
条件をそろえられなかった場合は、まとめの中でそのことを説明します。条件の違いがあると、結果の原因を一つに決められないことがあるためです。
写真やグラフに説明を加える
写真を貼るだけ、グラフを載せるだけでは、何を見ればよいか分かりにくいことがあります。「実験前」「実験後」「日光が当たる場所」などの説明を添えましょう。
グラフの近くには、「Aの条件では、日数が増えるにつれて数値が大きくなった」のように、グラフから読み取れることを書きます。
発表前に確認すること
発表前には、次の点を確認します。
- 研究の目的と、最後のまとめがつながっているか
- 研究方法を具体的に説明できるか
- 結果に実際の記録や数字が使われているか
- 表やグラフの単位、見出しに間違いがないか
- 結果と考察が混ざっていないか
- 文字や写真が離れた場所から見えるか
- 発表時間に収まるか
- 参考にした本やウェブサイトを記録しているか
最後に、発表を聞く人が「この研究で何が分かったのか」を一文で言えるか確認します。その一文が決まっていれば、発表全体の内容も整理しやすくなります。
自由研究の研究結果は、目的、方法、結果、考察、まとめの順に整理すると発表しやすくなります。模造紙、スライド、レポート、動画などから研究内容に合う方法を選び、数字・写真・グラフを使って、結果と考察を分けて伝えましょう。







