自由研究の発表原稿は、「なぜ調べたのか」「どのように調べたのか」「何が分かったのか」「やってみてどう思ったのか」の順に書くと作りやすくなります。小学生の発表では、研究の内容をすべて読むのではなく、聞く人に伝えたい大事なことを短くまとめるのがポイントです。
自由研究の発表原稿は5つの順番で作る
発表原稿は、次の5つの内容で構成すると、話の流れが分かりやすくなります。
- あいさつと研究テーマ
- 研究した理由や予想
- 調べ方や実験方法
- 結果と分かったこと
- 感想や今後調べたいこと
「結果」だけでなく、研究を始めた理由や調べ方も入れると、聞く人が研究の内容を理解しやすくなります。
小学生向けの発表原稿の書き方
1. 最初にあいさつとテーマを伝える
最初に名前を言い、何について研究したのかを伝えます。聞く人が最初にテーマを理解できるよう、題名ははっきり話しましょう。
例:
「これから、3年生の〇〇です。『身近な野菜の水分量を比べる』というテーマで行った自由研究を発表します。」
発表の題名が長い場合は、研究内容が伝わる短い言い方に変えてもかまいません。
2. 研究した理由や予想を書く
次に、「なぜこの研究をしようと思ったのか」を説明します。疑問に思ったことや、知りたかったことを具体的に書きましょう。
例:
「料理をしているとき、野菜によって出てくる水の量が違うことに気づきました。そこで、どの野菜が一番水分を多く含んでいるのか調べることにしました。」
研究を始める前に予想を立てた場合は、その内容も入れます。
「私は、きゅうりが一番水分を多く含んでいると予想しました。」
3. 調べ方や実験方法を説明する
どのような材料を使い、何をしたのかを順番に説明します。聞く人が同じ実験を想像できるように、回数や時間、比べたものなども書きます。
例:
- きゅうり、トマト、にんじんを同じ重さに切りました。
- それぞれを布で包み、同じ強さで押しました。
- 出てきた水を容器に集め、量を比べました。
- 同じ実験を3回ずつ行いました。
実験をしていない自由研究の場合は、どの本や資料を調べたのか、どこで観察したのか、何日間記録したのかなどを説明します。
4. 結果と分かったことを伝える
研究で分かった事実を、数字や表を使って説明します。予想と同じだったのか、違っていたのかも伝えると、発表の内容がはっきりします。
例:
「実験の結果、3回ともきゅうりから出た水の量が一番多くなりました。次に多かったのはトマトで、にんじんが一番少なくなりました。」
結果に数字がある場合は、数字を読み上げるだけでなく、そこから分かったことを続けて話します。
「きゅうりは、にんじんより平均で10ミリリットル多く水が出ました。このことから、今回の実験では、きゅうりが3種類の中で一番水分を多く含んでいると分かりました。」
「平均」とは、いくつかの数をならして出した値のことです。難しい言葉を使う場合は、発表の中で簡単に説明すると親切です。
5. 感想と今後調べたいことを書く
最後に、研究をして感じたことや、さらに調べてみたいことを書きます。単なる「楽しかった」だけでなく、研究前の予想との違いや、苦労した点を入れると内容が具体的になります。
例:
「きゅうりが一番水分を多く含んでいるという予想は当たりましたが、トマトとの差が小さかったことは意外でした。今回は3種類の野菜を比べたので、次は果物も加えて調べてみたいです。」
最後は、「これで発表を終わります。聞いてくださって、ありがとうございました」と締めくくります。
そのまま使える発表原稿のテンプレート
次のテンプレートに、自分の研究内容を入れて使えます。
「これから、〇年生の〇〇です。『 』というテーマで行った自由研究を発表します。
私がこの研究をしようと思ったきっかけは、 です。私は、 になると予想しました。
調べ方は、まず を用意しました。次に、 をしました。これを 回行い、 を比べました。
結果は、 になりました。特に ということが分かりました。予想と比べると、 でした。
研究をして、 と思いました。次は、 についても調べてみたいです。
これで発表を終わります。聞いてくださって、ありがとうございました。」
テンプレートの空欄をすべて埋める必要はありません。研究に合わない部分は削り、必要な内容を加えてください。
発表原稿を短く分かりやすくするコツ
1文を短くする
1つの文に多くの内容を入れると、聞く人が理解しにくくなります。「何をしたか」「どうなったか」を分けて書くと、読みやすくなります。
たとえば、「日なたと日かげに植物を置いて毎日高さを測り、日なたの植物のほうがよく成長すると思いました」は、次のように分けられます。
「日なたと日かげに植物を置きました。毎日、植物の高さを測りました。日なたの植物のほうがよく成長すると予想しました。」
数字や比較を入れる
「たくさん増えた」「少し大きくなった」だけでなく、測った数字や比べた結果を入れると、研究の内容が伝わりやすくなります。
ただし、数字をすべて読み上げる必要はありません。大きな違いが分かる数字や、結果を説明するために必要な数字を選びましょう。
難しい言葉は言い換える
専門用語を使う場合は、短い説明を加えます。たとえば、「蒸発」を使うなら、「水が水蒸気になって空気中に出ていくこと」と説明できます。
聞く人が意味を知らないかもしれない言葉は、普段使う言葉に置き換える方法もあります。
研究結果と感想を分ける
「温度が高いほど早く乾いた」は、実験で確かめた結果です。一方、「実験は思ったより大変だった」は、自分の感想です。
事実と感想を分けて話すと、どこまでが実験で分かったことなのかが明確になります。
発表原稿の長さは話す時間から決める
発表原稿の長さは、決められた発表時間に合わせます。時間が指定されている場合は、原稿を書き終えたら声に出して読み、時間を測りましょう。
時間を超えたときは、あいさつや感想を削る前に、同じ内容を繰り返している部分や、結果に関係のない説明を短くします。時間が余るときは、研究のきっかけ、調べ方で工夫した点、予想との違いを加えると内容を深められます。
読む速さには個人差があるため、文字数だけで発表時間を決めず、実際に声に出して確認することが大切です。
発表前に確認すること
原稿ができたら、次の項目を確認します。
- 研究のテーマが最初に伝わるか
- 研究した理由が書かれているか
- 調べ方や実験方法が順番どおりになっているか
- 結果と感想が混ざっていないか
- 数字や単位に間違いがないか
- 決められた時間内に収まるか
- 声に出したときに読みにくい文がないか
発表練習では、原稿だけを見続けず、文の区切りで顔を上げる練習もします。大事な結果や数字は少しゆっくり話すと、聞く人に伝わりやすくなります。
自由研究の発表原稿は、「テーマ」「理由・予想」「方法」「結果」「感想」の順に書けば、内容を整理できます。まずはテンプレートに沿って必要なことを書き出し、最後に声に出して読みながら、分かりやすい長さに整えましょう。







