自由研究の実験における予想の書き方は?

自由研究の実験における予想の書き方は?

自由研究の実験で「予想」を書くときは、実験の結果がどうなると思うかと、その理由をセットで書きます。正解を当てることよりも、実験前に自分の考えを分かりやすく示すことが大切です。

自由研究の実験における予想の基本的な書き方

予想は、次の3つの順番で書くとまとまります。

  1. 実験で何を調べるのかを書く
  2. どのような結果になると思うかを書く
  3. そう考えた理由を書く

文章にすると、次の形が使えます。

「○○を変えると、△△になると予想する。なぜなら、□□だと考えたからである。」

「たぶん」「何となく」だけで終わらせず、これまでの経験や知っていることを理由に加えるのがポイントです。

予想を書くときのテンプレート

実験の内容に合わせて、次のテンプレートを使えます。

  • 「○○すると、△△になると予想する。理由は□□だからである。」
  • 「AとBを比べると、Aのほうが△△になると予想する。なぜなら□□だからである。」
  • 「○○の量が増えるほど、△△も増えると予想する。□□が関係していると考えたからである。」
  • 「○○しても、△△はあまり変わらないと予想する。□□だと思うからである。」

結果がどうなるか分からない場合でも、予想を書いて構いません。実験後に予想と結果を比べることで、予想が当たったかどうかや、考えが変わった理由を説明できます。

実験別に見る予想の書き方

例1:氷が溶ける速さを比べる実験

実験のテーマ:氷を置く場所によって、溶ける速さは変わるか。

予想の例:

日なたに置いた氷のほうが、日かげに置いた氷よりも早く溶けると予想する。日なたのほうが温かく、氷に熱が伝わりやすいと考えたからである。

この例では、「日なたと日かげを比べること」「日なたの氷が早く溶けるという結果」「温かさを理由にしたこと」が書かれています。

例2:植物の成長を比べる実験

実験のテーマ:日光の当たり方によって、植物の成長は変わるか。

予想の例:

日光がよく当たる場所で育てた植物のほうが、暗い場所で育てた植物よりも大きくなると予想する。植物は日光を利用して成長に必要な養分をつくると知っているからである。

植物の種類や水の量など、日光以外の条件をできるだけ同じにすると、予想と結果を比べやすくなります。

例3:水に溶ける速さを比べる実験

実験のテーマ:水の温度によって、砂糖が溶ける速さは変わるか。

予想の例:

温かい水のほうが、冷たい水よりも砂糖が早く溶けると予想する。温かい水のほうが、砂糖の粒を動かしやすいと考えたからである。

このように、比べるものを「温かい水」と「冷たい水」のように具体的に書くと、実験の条件が伝わります。

例4:音の伝わり方を調べる実験

実験のテーマ:糸電話の糸の長さによって、音の聞こえ方は変わるか。

予想の例:

糸が短い糸電話のほうが、糸が長い糸電話よりも声が大きく聞こえると予想する。糸が短いほうが、声の振動が伝わる距離が短いからである。

予想では、実験結果を断定するのではなく、「〜と予想する」「〜と考える」と書くと、実験前の考えであることが分かります。

よい予想にするための3つのポイント

1. 結果を具体的に書く

「違いがあると思う」だけでは、どちらがどうなるのか分かりません。

たとえば、「温かい水と冷たい水では違いがあると思う」よりも、「温かい水のほうが、砂糖が早く溶けると予想する」と書くほうが具体的です。

2. 理由を自分の言葉で書く

理由は、教科書の文章をそのまま写さなくても構いません。実際に見たことや、授業で学んだこと、これまでの経験をもとに書きます。

たとえば、次のような理由が考えられます。

  • 日なたのほうが温かいから
  • 水の量が多いほうが、物を浮かせる力が大きいと思うから
  • 表面積が大きいほうが、空気に触れる部分が増えるから
  • 温度が高いほうが、粒の動きが活発になると考えたから

3. 予想する条件をそろえる

何と何を比べるのかが分かるように書きます。「大きいものと小さいもの」「明るい場所と暗い場所」のように、変える条件をはっきりさせましょう。

また、実験では調べたい条件以外をできるだけ同じにします。たとえば植物の成長を比べるなら、植物の種類、水の量、調べる期間などをそろえます。

「予想」と「結果」は別に書く

予想は実験を始める前の考えで、結果は実験をした後に分かったことです。予想と結果が同じでも違っていても、問題ありません。

項目 書く内容
予想 実験前に、どうなると思うかとその理由
結果 実際に実験して分かった数値や変化
考察 予想と結果を比べ、なぜその結果になったかを考えたこと

たとえば、予想が「日なたの氷のほうが早く溶ける」だったのに、実験では日かげの氷のほうが早く溶けることもあります。その場合は、風や氷を置いた場所の温度など、別の条件が関係した可能性を考察に書けます。

避けたい予想の書き方

次のような書き方では、何を調べたいのかや、理由が伝わりにくくなります。

  • 「たぶん変わると思う」
  • 「何となくこうなる」
  • 「結果は分からない」
  • 「絶対にこうなる」

たとえば、「たぶん変わると思う。理由は何となく。」ではなく、「日なたのほうが氷は早く溶けると予想する。日なたのほうが温度が高いからである」と書き換えます。

実験前には結果を完全に予測できないため、「絶対に」と断定するよりも、「〜と予想する」「〜と考える」と書くほうが適切です。

予想を書いた後に確認すること

書き終わったら、次の点を確認しましょう。

  • 何と何を比べるのかが分かるか
  • どちらがどうなると考えたのかが書かれているか
  • そう考えた理由があるか
  • 実験前の予想として書かれているか
  • 自分の実験で確かめられる内容になっているか

自由研究の予想は、正解を当てるための文章ではありません。「私はこう考えた。理由はこうだ」と実験前の考えを示す文章です。「結果の予想」と「理由」をセットにして、比べる条件を具体的に書けば、分かりやすい予想になります。