自由研究で失敗した結果は、隠したり成功したように直したりせず、「予想」「実験したこと」「起きた結果」「失敗した理由の考察」「次に試すこと」の順にまとめます。失敗した理由まで考えられれば、失敗も研究の大切な結果になります。
失敗した結果をまとめる基本の順番
次の順番で書くと、何が起きたのか、なぜ失敗したのかが伝わりやすくなります。
- 研究を始めた理由や調べたいことを書く
- 実験前の予想を書く
- 実験の方法と条件を書く
- 実際に起きた結果を書く
- 予想と違った理由を考える
- 次に試すならどうするかを書く
「失敗した」とだけ書かず、起きたことを具体的に書く
「うまくいかなかった」「失敗した」だけでは、どこで問題が起きたのか分かりません。色、時間、回数、量、温度など、観察できた事実を具体的に記録しましょう。
例えば、植物の成長を比べる実験なら、次のように書きます。
日なたに置いた植物のほうがよく成長すると予想した。しかし、7日後に測ると、日なたの植物は4cm、日かげの植物は5cmだった。予想とは反対の結果になった。
このように、予想と実際の結果を数字で比べると、失敗の内容がはっきりします。
結果と考察を分けて書く
結果には、実験や観察で実際に起きたことを書きます。考察には、なぜその結果になったのか、自分の考えを書きます。
| 項目 | 書く内容 | 例 |
|---|---|---|
| 結果 | 実際に確認できたこと | 水を多く入れたほうが、豆の芽が出るまでに時間がかかった。 |
| 考察 | 結果になった理由の予想 | 水が多すぎて、豆が呼吸しにくくなった可能性がある。 |
理由を確かめていない場合は、「原因はこれだ」と断定せず、「可能性がある」「原因の一つだと考えられる」と書きます。
失敗した理由は、条件を比べて考える
失敗の原因を考えるときは、成功した場合や別の条件と比べると手がかりが見つかります。次のような点を確認しましょう。
- 材料の量や種類は同じだったか
- 実験する時間や回数はそろっていたか
- 温度、明るさ、風、水分などの条件は違わなかったか
- 測り方や記録の方法が途中で変わっていないか
- 実験の回数が少なく、偶然の結果ではないか
- 道具の使い方や手順を間違えていないか
例えば、温度を比べる実験で置き場所が違っていた場合は、温度以外の条件も変わっていたことになります。この場合は、結果が温度だけによるものか判断しにくくなります。
失敗した結果のまとめ方の例
自由研究の最後に、次のようにまとめることができます。
私は、砂糖の量を増やすと水に溶ける時間が長くなると予想した。しかし、実験では砂糖5gのときより、10gのときのほうが短い時間で溶けた。予想とは違う結果になった。
原因として、砂糖を入れた水をかき混ぜる回数が毎回違っていたことが考えられる。また、水の温度も正確にそろえられていなかった。今回の実験だけでは、砂糖の量と溶ける時間の関係を正しく調べられなかった。
次に実験するときは、水の温度、かき混ぜる回数、砂糖の量をそろえ、同じ条件で何回か試したい。
この例では、失敗したことだけでなく、予想と結果の違い、考えられる原因、次の改善方法まで説明できています。
そのまま使える書き方の型
結果のまとめに迷ったら、次の空欄を埋めて文章にします。
- 私は「____」になると予想した。
- 実験したところ、「____」という結果になった。
- 予想と比べると、「同じだった・違っていた」。
- この結果になった理由は、「____」の可能性がある。
- 今回の実験では、「____」がそろっていなかったため、正確に比べられなかった。
- 次に試すときは、「____」を改善したい。
原因が分からないときは、無理に一つに決める必要はありません。「原因は特定できなかったが、○○や△△が影響した可能性がある」と書けば、観察した範囲に合ったまとめになります。
写真や表を使うと失敗の内容が伝わりやすい
実験前後の写真、測定した数値の表、日ごとの記録を加えると、結果を説明しやすくなります。特に、予想と違った部分は色を付けたり、グラフにしたりすると変化が見つけやすくなります。
ただし、都合のよい結果だけを選ばず、失敗した回の記録も含めましょう。記録が不十分だった場合は、「記録できなかった」と書き、後から数字を作らないことが大切です。
失敗した自由研究をよいまとめにするポイント
- 失敗を成功したように書き換えない
- 「失敗した」だけで終わらず、実際の結果を示す
- 結果と、自分の考えである考察を分ける
- 原因を断定できないときは「可能性」として書く
- 次に改善する条件を具体的に書く
自由研究では、予想どおりになることだけが成果ではありません。予想と違う結果から、なぜ違ったのかを考え、次の実験方法を考えられれば、失敗も研究の結果としてまとめられます。







