自由研究を本で調べるときは、テーマに合う本を2〜3冊選び、必要なページを読み比べながら、分かったことを自分の言葉で整理します。本の文章をそのまま写すのではなく、「調べる前の予想」「本で分かったこと」「自分の考え」を分けて書くことが大切です。
自由研究を本で調べる基本の方法
次の順番で進めると、調べた内容を自由研究にまとめやすくなります。
- 知りたいことを質問の形にする
- テーマに合う本を探す
- 目次や索引から必要なページを見つける
- 大事な内容をメモする
- 複数の本で内容を比べる
- 分かったことと自分の考えをまとめる
- 参考にした本を書く
1. 調べたいことを質問にする
まずは、自由研究のテーマを「なぜ」「どのように」「何が違うのか」といった質問に変えます。質問が具体的になるほど、本のどの部分を読めばよいか分かりやすくなります。
- なぜ空は青く見えるのか
- アリはどのようにえさを運ぶのか
- なぜ地域によって食文化が違うのか
- 地震が起こると建物にどのような力がかかるのか
「動物について調べる」のように広すぎるテーマは、調べる範囲が大きくなります。「カブトムシはどのように成長するのか」のように、対象や疑問を絞りましょう。
2. テーマに合う本を選ぶ
本を選ぶときは、タイトルだけで決めず、目次や内容紹介を確認します。自分の疑問に答える章や、図・写真・表がある本は、内容を理解しやすくまとめるときにも役立ちます。
本は、図書館や学校の図書室で探せます。検索機を使う場合は、テーマそのものだけでなく、関連する言葉でも検索してみましょう。
- 「カブトムシ」だけでなく「昆虫」「昆虫の成長」
- 「地震」だけでなく「地層」「防災」「地球のしくみ」
- 「星」だけでなく「宇宙」「天体」「星座」
入門向けの本で全体を理解してから、詳しい図鑑や専門的な本を読むと、難しい内容も調べやすくなります。
3. 目次と索引を使って必要なページを探す
本を最初から最後まで読む必要はありません。まず目次を見て、テーマに関係する章を探します。巻末に「索引」がある本では、調べたい言葉からページを見つけられます。
たとえば「植物が水を吸い上げるしくみ」を調べる場合、「植物」「根」「茎」「水の通り道」などの言葉を索引で探します。見つけたページの前後も読むと、言葉の意味や理由まで理解しやすくなります。
4. 大事なことをメモする
本を読みながら、必要な内容をメモします。文章を丸写しするのではなく、短い言葉や箇条書きにすると、自分の文章にまとめやすくなります。
メモには、次の項目を入れると整理しやすくなります。
- 調べた言葉や現象
- その意味
- 起こる理由やしくみ
- 具体例
- 図や写真から分かること
- 本の名前とページ
本の内容をメモするときは、どの本の何ページを見たのかも一緒に記録します。後から確認したり、参考にした本を書いたりするときに必要です。
本の内容を自分の言葉に直すには
本の説明を読んだら、いったん本を閉じて、「つまり何が分かったのか」を短く説明してみましょう。難しい言葉をそのまま使う場合は、後にかっこ書きで意味を加えると、読み手にも伝わりやすくなります。
たとえば、本に「植物は蒸散によって水分を放出する」と書かれていた場合、次のように整理できます。
- 本に書かれていた言葉:蒸散
- 自分の説明:植物が葉から水分を外へ出すこと
- 分かったこと:根から吸い上げた水の一部は、葉から空気中へ出ていく
本の文章を一部引用する場合は、引用した部分をかぎかっこなどで示し、どの本の何ページかを書きます。引用ではなく自分の言葉でまとめる場合も、参考にした本を記録しましょう。
5. 2冊以上の本で内容を比べる
できれば、同じテーマについて2冊以上の本を読みます。本によって説明の詳しさや図の見せ方が違うため、内容を比べると理解が深まります。
| 比べる項目 | 確認すること |
|---|---|
| 説明 | 同じ内容が書かれているか |
| 理由 | 現象が起こるしくみまで説明されているか |
| 図や写真 | 文章の内容を理解する助けになるか |
| 情報の範囲 | 一方の本だけに載っている内容は何か |
本によって表現が少し違っていても、内容が同じ場合があります。反対に、数字や分類などが違って見える場合は、対象や調査時期、説明の前提が異なる可能性があります。分からないまま一つに決めず、別の本や先生、図書館の職員に確認しましょう。
自由研究のまとめ方
本で調べた自由研究は、次の構成にすると内容が伝わりやすくなります。
- 題名:何について調べたかを書く
- 調べようと思った理由:疑問に思ったきっかけを書く
- 予想:調べる前に考えたことを書く
- 調べ方:読んだ本の名前や調べた方法を書く
- 分かったこと:本の内容を自分の言葉で整理する
- 考えたこと:予想と比べた結果や、さらに知りたいことを書く
- 参考にした本:本の情報を記録する
本だけで調べた場合、実験や観察をしていなくても自由研究にできます。ただし、調べたことを並べるだけで終わらせず、最初の疑問に対する答えと、自分の考えを示すことが大切です。
参考にした本の書き方
最後に、参考にした本の名前をまとめます。少なくとも、著者名、書名、出版社名を記録しておくと、どの本を使ったのか伝わります。分かる場合は出版年や読んだページも加えます。
- 著者名『本の名前』出版社名、出版年、調べたページ
図書館で借りた本の場合も、返却前に本の情報をメモしておきましょう。表紙だけでなく、奥付という本の最後の方にある情報ページを見ると、出版社名や出版年を確認できます。
本で調べるときの注意点
本の内容を正しく使うために、次の点に注意します。
- 文章や図をそのまま自分の作品として写さない
- 参考にした本の名前とページを記録する
- 一冊の本だけで結論を急がない
- 古い本では、数字や制度などが現在と異なる可能性を考える
- 写真や図を使う場合は、利用できるか確認する
特に、現在の制度、記録、科学的な分類などを扱う場合は、本がいつ出版されたかを確認します。古い情報がすべて間違いとは限りませんが、現在の情報と違う可能性があるため、複数の資料で比べると安心です。
本で調べた内容を深める方法
本で基本を調べた後、実物の観察、簡単な実験、家族への聞き取りなどを加えると、自分だけの研究に発展させられます。ただし、危険な実験や薬品を使う調査は、必ず大人に相談してください。
たとえば、植物の成長を本で調べた後に、日当たりや水の量による違いを観察できます。本に書かれていた内容を確かめるときは、調べた条件と結果を記録し、本の説明と自分の結果を分けて書きましょう。
自由研究を本で調べるときは、疑問を具体的にする、本を読み比べる、メモを自分の言葉に直す、参考にした本を記録することがポイントです。最初にテーマを一つの質問に絞り、目次や索引を使って必要な情報を集めるところから始めましょう。







