小学生の自由研究における引用のルールとは?

小学生の自由研究における引用のルールとは?

小学生の自由研究で文章や写真、図を使うときは、どこから使った情報なのかを示し、自分の考えと区別するのが基本です。文章をそのまま写す場合は「引用」と分かる形にし、必要な部分だけを使います。学校や先生によって書き方の指定がある場合は、そのルールを優先しましょう。

自由研究の引用で守る基本ルール

引用するときは、次の4点を意識すると分かりやすくなります。

  1. 自分の文章と、引用した文章を区別する
  2. 引用する部分を必要な範囲にとどめる
  3. 引用元の文章を勝手に書き換えない
  4. 本やウェブサイトなど、情報の出どころを書く

引用は、研究の説明を分かりやすくするために使うものです。ページの大部分を他人の文章で埋めたり、引用だけで自由研究を作ったりするのは適切ではありません。

文章をそのまま使うときの書き方

本やウェブサイトの文章をそのまま使う場合は、引用部分を「」で囲み、その後ろに出典を書きます。前後に自分の説明を加えると、どこが引用なのかも伝わりやすくなります。

たとえば、昆虫について調べた場合は、次のように書けます。

カブトムシについて調べると、資料には「成虫は夏に見られる」と書かれていました(『本のタイトル』、著者名、出版社名、20XX年、○ページ)。このことから、カブトムシは夏に活動する昆虫だと分かりました。

上の例では、「」の中が引用で、その後ろが自分の考えです。実際に使うときは、読んだ本の本当のタイトル、著者、出版社、出版年、ページ番号を書きます。

引用と自分のまとめを区別する

資料の文章を自分の言葉でまとめた場合も、もとにした資料を示しましょう。文章をそのまま写していないため「」は必要ありませんが、情報の出どころは書きます。

使い方 書き方
文章をそのまま使う 「引用した文章」(出典)
自分の言葉でまとめる まとめた文章。(出典)
自分で実験・観察した結果 観察日、場所、方法、結果などを自分で記録する

たとえば、資料に書かれていた内容を短くまとめても、考え方やデータを資料から使っているなら、出典を示す必要があります。言葉を少し変えただけで、出典を書かなくてよいことにはなりません。

本を引用するときに書く情報

本を使った場合は、読んだ人が同じ本を見つけられるように、次の情報を記録します。

  • 本のタイトル
  • 著者名
  • 出版社名
  • 出版された年
  • 引用したページ

本の最後にある奥付には、タイトルや著者、出版社などが載っていることがあります。自由研究を始めるときに、使った本の情報をメモしておくと、最後に書き忘れにくくなります。

ウェブサイトを引用するときに書く情報

ウェブサイトを使った場合は、次の情報を記録します。

  • ページのタイトル
  • サイト名や運営者名
  • ページのURL
  • 見た日

ウェブページは内容が変更されたり、見られなくなったりすることがあります。そのため、URLだけでなく、いつ見た情報なのかも書いておくと、出典を確認しやすくなります。

ウェブサイトの情報は、誰が運営しているか、いつ更新されたか、内容の根拠が示されているかも確認しましょう。検索結果の説明文だけを引用するのではなく、実際のページを開いて内容を確認します。

写真や図を使うときの注意点

写真、イラスト、地図、グラフなども、文章と同じように他人が作った著作物である場合があります。インターネットで見つけた画像を、出典を書くだけで自由に使えるとは限りません。

自由研究では、できるだけ自分で撮影した写真、自分で作った図やグラフを使うと安心です。ほかの人が作った画像を使いたい場合は、利用条件を確認し、必要に応じて保護者や先生に相談しましょう。

写真に写っている人の顔や名前、住所などの個人情報を載せるときも注意が必要です。観察対象を撮影する場合は、人の顔や表札などが写り込まないようにします。

引用しすぎにならないための判断

引用が多すぎないか迷ったら、次の点を確認します。

  • その文章を引用する必要があるか
  • 必要な一部分だけを使っているか
  • 引用よりも自分の観察や考察が中心になっているか
  • 引用部分が「」などで明確に分かれているか
  • 出典を見れば、もとの資料を探せるか

自由研究の中心は、自分で決めた疑問について調べ、観察し、実験し、結果を考えることです。資料の文章は、自分の調査結果を説明するために必要な分だけ使いましょう。

最後に参考にした資料をまとめる

自由研究の最後に「参考にした本」「参考にしたウェブサイト」などの欄を作ると、使った資料をまとめて示せます。ただし、本文中でそのまま文章を引用した場所には、本文の近くにも出典を書いておくことが大切です。

提出前には、次の順番で確認しましょう。

  1. そのまま写した文章を「」で囲む
  2. 引用した文章の近くに出典を書く
  3. 自分の観察や考えと、資料の内容を分ける
  4. 最後に本やウェブサイトの一覧を作る
  5. 学校や先生から指定された形式がないか確認する

小学生の自由研究における引用の基本は、必要な部分だけを使い、自分の文章と区別し、出典を示すことです。文章や画像を使うときに迷った場合は、無断で使わず、保護者や先生に確認してから掲載しましょう。