自由研究のアンケートは、調べたいことを決め、答えやすい質問を3〜7問ほど作り、同じ条件で集めて結果を数えると、まとめやすくなります。質問は一度に一つのことだけを聞き、答えの選択肢をそろえることがポイントです。
自由研究のアンケートの作り方
次の順番で作ると、アンケートの内容がぶれにくくなります。
- 調べたいテーマを決める
- 予想を立てる
- 答えてほしい人を決める
- 質問を作る
- 回答を集める
- 結果を数えて、表やグラフにする
- 分かったことや予想との違いをまとめる
1. 調べたいテーマを決める
最初に、「何を知りたいのか」を一文で書きます。テーマが広すぎると結果をまとめにくいため、対象や条件をしぼることが大切です。
たとえば「好きな食べ物」だけでなく、次のように具体化します。
- 小学生が好きな給食のメニューは何か
- 休日に小学生がしていることは何か
- 読書をする時間帯はいつが多いか
- 夏休みに一番よく使う文房具は何か
「小学生」とするのか、「自分のクラス」とするのかによって、アンケートの対象が変わります。実際に答えてもらえる人を考えてからテーマを決めましょう。
2. アンケートの予想を立てる
質問を作る前に、結果を予想しておくと、自由研究らしい考察がしやすくなります。
たとえば、「休日にゲームをする人が一番多いと予想する」「朝よりも夜に読書をする人が多いと思う」のように書きます。予想が外れても問題ありません。予想と結果を比べることで、調べたことを考察できます。
3. アンケートの対象を決める
誰に答えてもらうかを決めます。対象が違うと結果も変わるため、研究結果に必ず書きましょう。
- 自分の家族
- 同じ学年の友達
- クラスの人
- 近所の人
たとえば、家族だけに聞いた結果を「小学生全体の結果」として扱うことはできません。「家族8人に聞いた結果」「自分のクラス25人に聞いた結果」のように、対象と人数を明らかにします。
4. 答えやすい質問を作る
質問は、答える人が迷わず、あとで数えやすい形にします。初めて作る場合は、選択肢から選ぶ形式がおすすめです。
質問は3〜7問程度にする
質問が多すぎると、答える人の負担が大きくなります。自由研究では、中心となる質問を1〜3問ほど作り、それを補う質問を加えるとまとめやすくなります。
たとえば「好きな給食」を調べる場合は、次のように作れます。
- 好きな給食のメニューは何ですか。
- そのメニューを選んだ理由は何ですか。
- 給食を楽しみにしていますか。
一つの質問で一つのことを聞く
「好きで、よく食べるメニューは何ですか」のように、二つのことを一度に聞くと答えにくくなります。「好きなメニュー」と「よく食べるメニュー」は、必要なら別々の質問にします。
選択肢を分かりやすくする
選択肢は、内容が重ならないように作ります。年齢や時間を聞く場合は、どちらにも当てはまりそうな範囲を作らないことが大切です。
たとえば、読書時間を聞くなら、次のようにします。
- 0分
- 1〜15分
- 16〜30分
- 31〜60分
- 61分以上
「そのほか」を用意すると、選択肢に当てはまらない人も答えられます。自由に書いてもらう質問は、理由や意見を知りたい場合に使いましょう。
答えを誘導しない
「みんなが好きな人気の遊びは何ですか」のような質問は、「人気の遊びがある」と感じさせる可能性があります。「好きな遊びは何ですか」のように、できるだけ中立な表現にします。
そのまま使えるアンケートの例
テーマを「小学生の休日の過ごし方」とした場合は、次のように作れます。
小学生の休日の過ごし方アンケート
- 休日に一番長くしていることは何ですか。
□ 外遊び □ ゲーム □ テレビや動画を見る □ 読書 □ 勉強 □ その他 - 休日に外へ出かけますか。
□ よく出かける □ ときどき出かける □ ほとんど出かけない - 休日に自由な時間はどのくらいありますか。
□ 1時間未満 □ 1〜3時間 □ 3〜5時間 □ 5時間以上 - 休日の過ごし方で、楽しいと思うことは何ですか。
□ 外遊び □ ゲーム □ テレビや動画を見る □ 読書 □ 勉強 □ その他
この例では、「一番長くしていること」と「楽しいと思うこと」を分けています。時間が長い活動と、本人が楽しいと感じる活動は、同じとは限らないためです。
アンケートを配る前に確認すること
配る前に、家族や友達に試しに答えてもらうと、分かりにくい質問を見つけられます。
- 質問の意味が一度で分かるか
- 選択肢に答えがない人はいないか
- 一つだけ選ぶのか、複数選ぶのかが分かるか
- 答えるのに時間がかかりすぎないか
- 名前や住所など、研究に必要のない情報を聞いていないか
名前を書かなくても研究できる場合は、無記名にすると答えやすくなります。写真を撮って発表する場合や、回答を公開する場合は、答えた人の許可を取ってください。
回答を集める方法
紙に印刷して配る方法のほか、家族や学校で許可されたアンケート機能を使う方法もあります。どの方法でも、同じ質問を同じ説明で行うことが大切です。
- アンケートの目的を短く説明する。
- 回答してほしい期限を伝える。
- 一人につき一回だけ回答してもらう。
- 回答者数を記録する。
- 集めた回答を、他の人に見られないように管理する。
学校やインターネットでアンケートを行う場合は、先生や保護者に方法を確認しましょう。知らない人に個人情報を聞いたり、回答を無断で公開したりしないことも重要です。
結果の集計とグラフの作り方
まず、選択肢ごとの人数を数えます。次に、人数が分かる表を作り、必要に応じて棒グラフや円グラフにします。
| 休日に一番長くしていること | 人数 |
|---|---|
| 外遊び | 6人 |
| ゲーム | 10人 |
| テレビや動画を見る | 5人 |
| 読書 | 3人 |
| 勉強 | 2人 |
この例の回答者数は26人です。人数だけでなく、全体の人数も一緒に書くと、結果の規模が分かりやすくなります。
割合を計算する場合は、次の式を使います。
割合(%)=その選択肢を選んだ人数 ÷ 回答者数 × 100
たとえば、26人中10人がゲームを選んだ場合は、「10 ÷ 26 × 100」で、約38.5%です。小数をどこまで使うかは、最初に決めてそろえます。
自由研究のまとめ方
アンケートの結果は、次の順番でまとめると読みやすくなります。
- なぜこのテーマを選んだのか
- どのような予想を立てたのか
- 誰に、何人、いつ聞いたのか
- どのような質問をしたのか
- 結果はどうなったのか
- 予想と比べてどうだったのか
- 調べて分かったことと、次に調べたいこと
考察では、「ゲームを選んだ人が一番多かった」だけで終わらせず、「なぜその結果になったのか」を考えます。ただし、理由を実際に質問していない場合は、「理由は分からないが、こう考えられる」と、予想であることが分かるように書きます。
よくある失敗と直し方
| 失敗 | 直し方 |
|---|---|
| 質問が多すぎる | テーマに必要な質問だけにしぼる |
| 選択肢が重なっている | 時間や年齢の範囲を分ける |
| 複数選択か一つだけか分からない | 質問に「一つ選んでください」などと書く |
| 対象が家族だけなのに全体の結果のように書く | 「家族を対象にした結果」と対象を明記する |
| 回答者数が少ない | 人数を正直に書き、結果を広い範囲の人に当てはめない |
自由研究のアンケートは、テーマ、対象、質問、回答者数をそろえて記録することが大切です。まずは「誰に何を聞くのか」を一文で決め、その後に答えやすい質問を3〜7問作りましょう。







