小学生の自由研究の考察は、実験や観察の結果から「なぜそうなったのか」「予想と比べてどうだったのか」を自分の言葉で説明する部分です。結果をもう一度書くだけではなく、結果の理由や、次に調べるならどうしたいかまで書くと、考察らしくなります。
自由研究の考察に書くこと
考察は、次の順番で書くとまとめやすくなります。
- 予想と結果を比べる
- 結果から分かったことを書く
- なぜその結果になったのかを考える
- 実験や観察で気づいたことを書く
- 次に調べるなら試したいことを書く
すべてを書く必要はありません。研究の内容に合うものを選び、自分が実際に調べたことをもとに書きましょう。
「結果」と「考察」の違い
結果は、実験や観察で実際に起きたことです。考察は、その結果から分かったことや、結果になった理由を考えて書く部分です。
| 項目 | 書く内容 | 例 |
|---|---|---|
| 結果 | 実際に起きたこと | 日なたに置いた氷のほうが、日かげに置いた氷より早くとけた。 |
| 考察 | 結果から分かったことや理由 | 日なたのほうが温かく、氷に熱が伝わりやすかったため、早くとけたと考えられる。 |
結果が「何が起きたか」なら、考察は「そこから何が言えるか」です。
考察の書き方を4つの質問で考える
考察を書く前に、次の質問に答えてみましょう。
1. 予想どおりの結果になったか
最初に立てた予想と、実際の結果を比べます。
- 予想どおりだった
- 予想とは違った
- 一部は予想どおりだった
予想と違っていても問題ありません。予想どおりにならなかった理由を考えることも、自由研究の大切な考察です。
2. 結果から何が分かったか
数値や観察した様子を見て、変化したことや共通点を書きます。
たとえば、植物の成長を調べた場合は、「水を多くあげたものが、必ずしも一番よく育ったわけではない」「日光が当たる時間が長いほうが葉の色が濃くなった」などです。
3. なぜその結果になったのか
結果の理由を、自分が知っていることや調べたことと結びつけます。
ただし、確かめていないことを「絶対にこうだ」と決めつけないようにしましょう。「~と考えられる」「~が理由だと思う」と書くと、結果をもとに考えたことが伝わります。
4. もう一度調べるなら何を変えるか
実験の回数、使う量、時間、場所などを変えたらどうなるかを書きます。うまくいかなかった点があった場合も、次に改善する方法を考えれば考察になります。
そのまま使える考察の文章例
次の型に、自分の研究内容を当てはめてみましょう。
「予想では、〇〇になると思っていた。実際には、〇〇という結果になった。このことから、〇〇だと分かった。〇〇が理由だと考えられる。次に調べるときは、〇〇も変えて調べてみたい。」
すべての文を使わなくてもかまいません。結果と理由を自分の研究に合うように書き換えましょう。
テーマ別の考察の例
氷がとける速さを調べた場合
日なたに置いた氷は、日かげに置いた氷より早くとけた。予想どおり、温度が高い場所のほうが氷は早くとけることが分かった。日なたのほうが氷に熱が伝わりやすかったためだと考えられる。次は、風が当たる場所と当たらない場所でも比べてみたい。
植物の成長を調べた場合
毎日水をあげた植物が一番大きくなると予想したが、結果は、決めた量の水をあげた植物のほうがよく成長した。水が多すぎると、植物が育ちにくくなることがあると考えられる。次は、水の量をさらに細かく分けて調べたい。
砂糖がとける条件を調べた場合
温かい水のほうが、冷たい水より砂糖が早くとけた。水の温度が高いと、砂糖が水の中に広がりやすくなるためだと考えられる。ただし、砂糖を入れる量や混ぜる回数が同じでなかったので、次は条件をそろえて実験したい。
身近な疑問を観察した場合
午前と午後で見られる虫の種類を比べると、午後のほうが多かった。気温や明るさが関係している可能性があるが、観察した日数が少ないため、はっきりとは言えない。次は、同じ場所で何日も観察して確かめたい。
考察を書くときの注意点
結果を繰り返すだけにしない
「Aは10分でとけて、Bは20分でとけた」という説明は結果です。考察では、「Aのほうが温度の高い場所にあったため、早くとけたと考えられる」のように、結果から分かったことや理由を加えます。
理由を想像だけで決めつけない
実験では、調べた条件以外にも違いがあると、結果に影響することがあります。理由がはっきり分からないときは、「~の可能性がある」「今回の実験だけでは分からない」と書いても大丈夫です。
予想と違った結果も正直に書く
予想と違った結果は失敗ではありません。なぜ違ったのかを考えたり、条件を見直したりすることで、研究が深まります。
「楽しかった」だけで終わらせない
「実験が楽しかった」「またやりたい」という感想も大切ですが、それだけでは考察になりません。「なぜ楽しかったのか」「何が分かったのか」「次は何を調べたいのか」まで書くと、研究の内容が伝わります。
書き終わったら確認すること
- 予想と結果を比べているか
- 結果から分かったことを書いているか
- 結果の理由を考えているか
- 実際に調べた内容と合っているか
- 分からないことを、分かったように書いていないか
- 次に調べたいことがあれば書いているか
考察は、正解を当てるための文章ではありません。自分の結果を見て、何が分かったのか、なぜそうなったのかを説明する文章です。まずは「予想と結果は同じだったか」「そこから何が分かったか」の2つを書けば、考察の形を作れます。







