家にあるものだけでも、条件を変えて比べる実験なら自由研究にできます。特に「どれが一番よいか」「なぜ結果が変わるのか」を調べるテーマにすると、観察や結果をまとめやすくなります。氷、水、紙、卵、輪ゴムなど、家にある材料でできるテーマを選びましょう。
家にあるものだけでできる自由研究のテーマ一覧
| テーマ | 主に使うもの | 調べること |
|---|---|---|
| 氷を長く残す方法 | 氷、皿、布、紙、アルミホイルなど | どの包み方や置き場所で氷が溶けにくいか |
| 塩水で卵は浮くのか | 卵、水、塩、コップ | 塩の量と卵の浮き方の関係 |
| 紙の種類と水の吸いやすさ | ティッシュ、新聞紙、コピー用紙、布、水 | どの紙や布が水を多く吸うか |
| よく飛ぶ紙飛行機の形 | 紙、定規やメジャー | 折り方によって飛ぶ距離が変わるか |
| 輪ゴムの本数と音の高さ | 空き箱、輪ゴム | 輪ゴムの太さや張り方で音が変わるか |
| 日なたと日かげの温度の違い | 水、同じ容器、時計、温度計があれば使用 | 置く場所によって水の温まり方が変わるか |
1. 氷を長く残す方法を調べる
「氷は何で包むと溶けにくいのか」を比べるテーマです。氷をそのまま置いた場合と、布や紙などで包んだ場合を比べると、結果を表にまとめやすくなります。
用意するもの
- 同じ大きさの氷をいくつか
- 皿や小さな容器
- 布、ティッシュ、新聞紙、アルミホイルなど、家にある包むもの
- 時計
- 記録用の紙と筆記用具
調べ方
- 同じ大きさの氷を、同じ時刻に皿へ置きます。
- 一つは何も包まず、ほかの氷は布や紙などで包みます。
- 同じ場所に置き、10分ごとに氷の大きさや水の量を記録します。
- 氷がなくなるまでの時間や、一定時間後に残った大きさを比べます。
包むものの厚さや氷の大きさが違うと比べにくくなるため、できるだけ同じ条件にします。包み方以外の条件をそろえることがポイントです。
2. 塩水で卵はどこまで浮くのか調べる
水に入れる塩の量を変えて、卵の浮き方を調べます。塩を少しずつ加えたときに、卵が沈むのか、途中で止まるのか、浮くのかを観察できます。
用意するもの
- 生卵またはゆで卵
- 透明なコップや容器
- 水
- 塩
- スプーン
調べ方
- コップに同じ量の水を入れます。
- 卵をそっと入れ、最初の状態を記録します。
- 塩をスプーン1杯ずつ加え、そのたびによく混ぜます。
- 卵がどの位置にあるかを、塩の量と一緒に記録します。
- 卵が浮いたときの塩の量を確認します。
水の量、卵の種類、塩を入れる量を記録しておくと、結果を説明しやすくなります。実験に使った卵は食べないようにしてください。
3. 紙や布の水の吸いやすさを比べる
同じ量の水を使って、どの材料が水を多く吸うかを比べる研究です。ティッシュ、新聞紙、コピー用紙、キッチンペーパー、布など、家にあるものを使えます。
用意するもの
- 比べる紙や布
- 同じ量の水
- スプーンや計量カップ
- 皿やトレー
- はさみ、定規
調べ方
- 紙や布を同じ大きさに切ります。
- それぞれを同じ量の水に、同じ時間だけ触れさせます。
- 持ち上げたときに、水がどのくらい残っているかを比べます。
- 水が垂れなくなるまでの時間や、破れやすさも記録します。
- 同じ実験を2〜3回行い、結果が同じになるか確認します。
「水を吸う量」だけでなく、「水にぬれた後の強さ」「乾きやすさ」も調べると、内容を広げられます。紙の大きさや水の量をそろえることが大切です。
4. よく飛ぶ紙飛行機の形を調べる
折り方を変えて、紙飛行機が飛ぶ距離や時間を比べます。材料が紙だけなので、家にあるものだけで始めやすいテーマです。
用意するもの
- 同じ大きさの紙
- 飛ばす場所
- 定規やメジャー
- 記録用の紙
調べ方
- 紙飛行機を3種類ほど、折り方を変えて作ります。
- 同じ場所から、できるだけ同じ強さで飛ばします。
- 飛んだ距離や飛んでいた時間を測ります。
- それぞれ3回以上飛ばし、平均を比べます。
- 飛び方が安定した形や、遠くまで飛んだ形をまとめます。
投げる人、立つ場所、投げる向きが変わると結果も変わります。風のない場所で、投げ方をできるだけそろえて調べましょう。
5. 輪ゴムの張り方で音は変わるのか調べる
輪ゴムをはじいたときの音が、輪ゴムの本数や張り方でどう変わるかを調べます。空き箱があれば、簡単な楽器のようにして観察できます。
用意するもの
- 空き箱
- 太さや長さの違う輪ゴム
- 音を記録する紙
調べ方
- 空き箱に輪ゴムをかけます。
- 輪ゴムを指ではじき、音の高さや大きさを聞きます。
- 輪ゴムを強く張った場合と、弱く張った場合を比べます。
- 輪ゴムの太さや長さを変えて、音の違いを記録します。
- 同じ条件で何回か鳴らし、聞こえ方が変わらないか確認します。
音の高さは、人によって感じ方が違うことがあります。「高い・低い」だけでなく、「短い・長い」「大きい・小さい」と分けて記録するとまとめやすくなります。
6. 日なたと日かげで水の温まり方を比べる
同じ量の水を日なたと日かげに置き、時間による変化を比べます。温度計があれば温度を記録できますが、温度計がない場合は、ぬるくなるまでの時間や水の変化を観察する方法もあります。
用意するもの
- 同じ大きさの容器を2個
- 同じ量の水
- 時計
- 温度計があれば使用
- 記録用の紙
調べ方
- 同じ量の水を2個の容器に入れます。
- 一つを日なた、もう一つを日かげに置きます。
- 同じ時刻に、水の温度や触ったときの変化を記録します。
- 30分後、1時間後など、決めた間隔で観察します。
- 天気や気温も一緒に記録し、結果を比べます。
日なたと日かげ以外の条件をそろえるため、容器の大きさ、水の量、置き始める時刻を同じにします。水を触るときは、熱くなりすぎていないか大人に確認してもらいましょう。
自由研究としてまとめやすくするポイント
どのテーマでも、材料を用意して終わりにせず、予想・実験・結果・考察の順にまとめると自由研究らしくなります。
- 研究のきっかけ:なぜ調べようと思ったのか
- 予想:実験前に、どうなると思ったのか
- 調べた条件:何を変えて、何を同じにしたのか
- 結果:数値、表、写真、絵などで示す
- 考察:なぜその結果になったのか、自分の考えを書く
- 反省と次の疑問:うまくいかなかった点や、さらに調べたいことを書く
たとえば氷の実験なら、「布で包んだ氷が一番長く残ると思った」「10分ごとに大きさを記録した」「次は包む厚さを変えて調べたい」というように、予想と結果を分けて書きます。
テーマを選ぶときの判断基準
短時間で終わらせたい場合は、紙飛行機や紙の吸水性の実験が向いています。時間をかけて変化を観察したい場合は、氷の溶け方や日なたと日かげの水の温まり方が適しています。
迷ったときは、「家にある材料がそろっているか」「同じ条件で何回か比べられるか」「結果を数字や表にできるか」の3点で選びましょう。実験中は、熱湯や火、強い薬品を使わず、必要に応じて大人と一緒に行ってください。







